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経営企画部

JAアクセラレーター(第4期) 採択企業紹介(1)

 AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)は、スタートアップ企業とJAグループの事業共創の取り組み、JAアクセラレーター第4期で9社を優秀賞として採択しました。今号では代替タンパクの領域での社会課題解決を目指す2社を紹介します。


株式会社エコロギー

サステナブルな機能性養鶏飼料の共同開発

 同社は2017年に創業した早稲田大学発のスタートアップ企業です。世界的なタンパク需要の増加、気候変動、健康意識の高まりなど多くの社会変化により注目を集めている代替タンパクとして、早稲田大学でのコオロギの研究を生かし、コオロギ飼育に最適な環境をもつカンボジアでの量産化に取り組んでいます。

 コオロギはサステナブルな動物性原料として、(1)良質で豊富なタンパク質を含んでいる(2)温室効果ガスの排出量が少ない(3)畳2枚のスペースで1カ月20kgのタンパク質を作れる―といった特徴があります。カンボジアでは現地の工場やスーパーから排出されるフードロスを回収し、コオロギ専用の飼料に転換します。現地の協力農家に生産を委託し、コオロギ粉末を日本の食品メーカーやペットフードメーカーに販売しています。

 今後約5カ月間にわたるプログラム期間では、養鶏飼料や水産養殖飼料、食品へのコオロギ粉末の使用を検討し、サステナブルなタンパク質供給の仕組みをつくり、SDGsにも貢献していきたいとしています。

カンボジアのコオロギ生産現場
コオロギ粉末

 

株式会社TOMUSHI

洗練されたカブトムシによるサステナブルなタンパク質の大量生産システムでタンパク質危機とゴミ問題を解決

 同社は秋田県出身の双子、石田陽佑さんと石田健佑さんが2019年に秋田県で創業したスタートアップ企業です。「昆虫の力でゴミを資源化し、世界の食料不足を解消する。」をビジョンに、キノコの栽培時に発生する廃菌床をカブトムシで処理し、処理後の資源をたい肥やタンパク原料として供給する資源循環型のビジネスを目指しています。

 カブトムシは鶏・豚・牛と比較し重量あたり3倍以上のタンパク質があり、生産時の環境負荷は圧倒的に少なく、また他の昆虫に比べ量産コストが安いという特徴を持ちます。同社は成長スピードが速く有機廃棄物の処理に特化したカブトムシを累代により開発し、また低コストで大量生産する技術を保有しています。

 現在、食品の分野で大学との研究により大手コンビニチェーンと商品化を目指しており、今後5カ月間にわたるプログラム期間では、昆虫肥料・飼料の製品化に向けた研究や実証実験をしていきたいとしています。

キノコ栽培時に発生する廃菌床
廃菌床で飼育されているカブトムシの幼虫

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