青果情勢
野菜
主力産地は関東以西中心へ
【概況】
11月は、バレイショ・タマネギなどを除き、本州の関東以西と西南暖地を中心の出荷となります。
キャベツは、愛知・千葉などが中心の出荷となります。台風被害は軽微であり、各産地昨年を上回る出荷を見込みます。
ハクサイは茨城中心の出荷となります。キャベツ同様、台風被害は軽微であり、生育はおおむね順調となっています。出荷量は前年を上回る見込みです。
ダイコンは、千葉・神奈川などが中心の出荷となります。種まきは順調に進み、生育良好です。今年も豊作であった前年並みの出荷量を見込みます。
ニンジンは、千葉などが中心の出荷となります。台風15号の被害がありましたが、その後の好天から生育は回復に向かっています。出荷量は豊作であった前年並みを見込みます。
レタスは、茨城・兵庫・静岡などが中心の出荷となります。台風により一部産地で病気など見られましたが、徐々に回復傾向となっています。出荷量は前年を上回る見込みです。
トマトは、熊本などが中心の出荷となります。9月九州の長雨から、定植遅れが見られましたが、徐々に回復してくるでしょう。出荷量は前年並みの見込みです。
キュウリは、埼玉・群馬などの関東産地から宮崎・高知中心の出荷となります。曇天・低温の影響があり、出荷のペースは鈍化していますが、越冬作に切り替われば生育良好であるため、出荷量は前年並みを見込みます。
バレイショ・タマネギは、北海道が中心の出荷となります。今年は豊作傾向であるため、前年を上回る出荷量を見込みます。
【店頭】
朝晩の冷え込みが厳しさを増して、温かい鍋を囲む機会が増える季節となってきます。そのため、野菜売り場では、ダイコンやハクサイ、ネギに加えてきのこ類の品ぞろえも充実してきます。
果実
秋の味覚が勢ぞろい
【概況】
11月はミカン、リンゴを中心に、秋果実の種類が豊富な時期となります。
ミカン類は、愛媛・長崎・熊本などが中心の出荷となります。中旬から早生種が出そろう時期となり、出荷量は少なかった前年をやや上回る見込みです。
リンゴは、青森・長野・山形などを中心に、「ふじ」の出荷が始まります。台風19号の影響により出荷量が減少する産地や傷果の発生率が高くなる可能性があり、出荷量は前年をやや下回る見込みです。
柿は、福岡・奈良などを中心に「富有」、新潟を中心に「平核無」の出荷となります。着色遅れにより、出荷も遅れており、ピークは11月中旬となる見込みです。出荷量は、台風の被害により少なかった前年をやや上回る見込みです。
西洋梨は、山形の「ラ・フランス」、新潟の「ル レクチエ」などの出荷となります。肥大も順調で、出荷量は前年をやや上回る見込みです。
イチゴは、栃木を中心に福岡・静岡などの出荷となります。台風15号、19号の影響により定植遅れ、生育遅れが見られる産地があり、上旬は平年を下回る出荷量となる見込みです。下旬には各産地出そろいますが、出荷量は前年をやや下回る見込みです。
【店頭】
果物売り場では、早生ミカン、ふじリンゴ、平核無柿、富有柿、イチゴに加えて西洋梨(ラ・フランス)や干し柿など、秋冬の味覚が所狭しと青果コーナーの前面で売り出されます。
主産県だより
10月はレタス、ダイコン、トマト、キュウリ、梨の主産県が一堂に会し、作況見通しや販売対策の共有化、消費拡大の進め方について協議しました。今後も主産県による情報交換会などを定期的に開催し、出荷情報や販売情報の共有を図ります。