流通情報

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畜産総合対策部

畜産情勢

牛肉

全体的に弱含みの展開

 2月の成牛と畜頭数は、速報値で約7万4千頭(前年比94.7%)と前年を下回りました。

 2月の東京市場枝肉卸売価格は速報値で、和牛去勢A5が2565円(前年比91.9%)、和牛去勢A4が2110円(同85.0%)、和牛去勢A3が1860円(同 81.7%)、交雑牛B3が1499円(同 91.3%)、乳牛去勢B2が972円(同95.7%)でした。

 農畜産業振興機構が公表した3月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が約3万6千頭(前年比100.9%)、交雑牛が約1万9千頭(同 95.4%)、乳用種が約2万8千頭(同 100.6%)、全体では約8万3千頭(同 99.6%)と見込んでいます。

 3月の枝肉相場は、新型コロナウイルスの感染拡大による訪日客の減少やイベント自粛などで外食需要に影響が出ており、全体的に弱含みの相場展開が予測されます。

豚肉

上げ予測も新型ウイルス動向注視

 2月の全国と畜頭数は、速報値で約126万頭、前年同月比95.7%です。

 2月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値で434円/㎏(前年同月比88.8%、前月比94.6%)でした。

 農畜産業振興機構発表の3月出荷予測頭数は、約139万頭(前年同月比103.6%)です。

 直近では、新型コロナウイルスの感染拡大による訪日客の減少やイベント自粛、学校の臨時休校などによる需要面への影響はあるものの、量販店や宅配などの内食需要が一時的に高まっています。今後は春に向かって相場が上がると予測されますが、新型コロナウイルスの感染拡大および対応が不透明であることから、今後の動向に注視が必要です。

鶏肉

下げ基調 もも570円、むね250円

 2月の平均相場は、もも肉597円/㎏(前月比△25円)・むね肉253円/㎏(同△9円)正肉合計で850円/2㎏と前月比で34円下回り、前年比でも56円下回りました。もも肉は月初め605円で始まり、生産数量の伸びに対して需要が追い付いていない状況は変わらず、かつ暖冬による鍋物需要の不振が拍車を掛け、月末相場574円と結果31円安となりました。むね肉も、もも肉同様供給過剰状態にあり、量販店などの特売用で一定の需要はあったものの、月初め262円・月末244円の18円安でした。

 今後は新型コロナウイルス対策による学校の休校やテーマパークの休園などで需要の減退は避けられず、また行楽需要もあまり期待できないことから、もも肉は月平均570円の下げと予測します。むね肉についても、加工筋からの引き合いは堅調ではあるが下げ基調で月平均250円と予測します。

 

鶏卵

堅調な展開

 2月の東京相場の月間平均は、Mサイズ基準値185円(前年比+33円)となりました。2月は生産量の減少に加え、量販店での決算特売の実施などがあり、上伸の展開が続いたことで、月末には192円となりました。

 一方、業務筋については大手ファストフードチェーンでのプロモーションの開始はあったものの、新型コロナウイルス感染拡大により、外食を控える動きがあったことで荷動きは鈍化しています。

 今後については、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、学校の休校や外出を控える動きが見られる一方、中食・内食の需要が高まることから、相場については堅調な展開が見込まれます。

 

 

 


畜産情勢は今回で最終回です。今後は以下のサイトをご参考ください。 永らくご愛読いただき、ありがとうございました。

牛肉・豚肉・副産物について

JA全農ミートフーズ㈱のサイト

https://www.jazmf.co.jp/market/situation/

 

鶏肉について

全農チキンフーズ㈱のサイト

http://www.ja-zcf.co.jp/news/

 

食肉・鶏卵について

農林水産省畜産部のサイト

https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/

 

食肉、副生物・加工品、鶏卵、食鶏について

全農運営のJACCネット(一部会員限定)

http://jaccnet.zennoh.or.jp/d1100000000/d1100100000/d1100103000/index.html

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