青果情勢(園芸部)
野菜
春野菜の入荷が徐々に開始
【概況】
2月も先月に引き続き、バレイショ・タマネギを除き、西南暖地・中京・関東産地を中心として出荷されます。
キャベツは、愛知・千葉・神奈川などが中心の出荷となります。根張りが弱く小玉傾向の圃場(ほじょう)があり、後半からは春作の増量が見込まれますが、総体の出荷量は前年をやや下回る見込みです。
ハクサイは、茨城などが中心の出荷となります。低温等の影響で肥大は遅延傾向。出荷の前倒しと小玉傾向であることから、出荷量は前年を下回る見込みです。
レタスは、静岡・兵庫・香川・茨城などが中心の出荷となります。低温・干ばつの影響で小玉傾向の産地がありますが、中旬にかけて平年並みの生育に回復する見込み。出荷量は、前年並みを見込みます。
ダイコンは、千葉・神奈川などが中心の出荷となります。露地物は低温・干ばつの影響で小玉傾向。関東産の露地物は平年より切り上がりが早い見込みで、後続のトンネルものの生育も遅延傾向。出荷量は、前年を下回る見込みです。
ニンジンは、千葉・埼玉などが中心の出荷となります。10月の天候不順、台風被害、低温・干ばつの影響で、小玉傾向。関東産の出荷は終盤となります。出荷量は、前年をやや下回る見込みです。
トマトは、熊本・愛知などが中心の出荷となります。出荷量は、前年並みを見込みます。
キュウリ・ナスは、西南暖地が中心の出荷となります。出荷量は前年並みを見込みます。
バレイショは、北海道・鹿児島などが中心の出荷となります。出荷量は前年をやや下回る見込みです。
タマネギは、北海道に加え静岡からの出荷があります。出荷量は前年並みを見込みます。
【店頭】
寒い日が続き、鍋商材が店頭に並びますが、徐々に春らしい明るい色彩の野菜が増えてきます。タラの芽、フキノトウ、山ウドなどの山菜類や、ナバナ、ソラマメやグリーンピース、新タマネギが陳列されるようになります。色合いの野菜が店頭をにぎわすようになります。
果物
イチゴ・かんきつ類・リンゴなどが中心
【概況】
2月の果実はイチゴ・かんきつ類・リンゴなどが中心の品目展開となります。
ミカンは、静岡・長崎などが中心の出荷となります。年内より出荷量が少ない状態が続いており、2月も前年を下回る出荷量となる見通しです。
伊予カンは、愛媛が中心の出荷となります。品質もよく、前年をやや上回る出荷量となる見通しです。
不知火は、熊本・愛媛が中心の出荷となります。2月に入ってからは露地物の出荷も始まります。出荷量は前年をやや上回る見込みです。
キンカンは、宮崎・鹿児島などが中心の出荷となります。前進出荷傾向であった前年より出荷ペースは遅れていますが、おおむね前年並みの出荷量を見込みます。
リンゴは、青森の貯蔵物の出回りとなります。出荷量は、前年を下回る見込みです。
イチゴは、栃木・福岡・佐賀・静岡などが中心の出荷となります。1月の寒波の影響により生育はやや遅れ気味ですが、各産地とも2月には出荷量が増加し、中旬からピークとなる見込みです。出荷量は前年をやや下回る見込みです。
キウイフルーツは、福岡・和歌山・愛媛などが中心の出荷となります。肥大もよく、前年をやや上回る出荷量となる見込みです。
【店頭】
節分・バレンタインなどの催事に合わせた販促企画が設定されます。また、受験シーズンを迎え、風邪予防対策として、果実の提案が活発に行われるとともに、ひな祭りに向けた販促企画の準備を進める時期でもあります。
主産県だより
1月は、イチゴ、レタス、トマト・ミニトマト、ブロッコリーの主産県が一堂に会し、作況見通しや販売対策の共有化、消費拡大の進め方について協議しました。今後も主産県による情報交換会などを定期的に開催し、出荷情報や販売情報の共有を図ります。