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総務部

平成30年度全農役員海外視察を実施

カナダ・アメリカで肥料原料・飼料穀物集出荷の最前線や3月から稼働の食肉加工施設など視察

 全農の海外事業の取り組みを実地確認し、今後の自己改革、事業運営の一助とするため、3年に1回開催される役員海外視察(2班制で今回は第1班)を5月22日~6月1日の11日間、役員・参与合わせて12人が参加しカナダとアメリカで実施しました。


研修に参加した役員・参与の皆さん(アメリカ、CGBエンタープライズの取引先農家の大豆畑で)
  初めにカナダを訪問し、全農の塩化加里購入の最大の取引先であるカンポテックス社の視察を行った後、アメリカに移動し、全農の現地子会社・関連法人であるP&Z FINE FOODS(PZF)、全農グレイン㈱、CGBエンタープライズ㈱などを訪問し現地の農業事情を視察しました。
巨大なスケール加里採掘に驚き
加里鉱山地下約1000㍍で説明を受ける視察参加者

 カンポテックス社では、加里の採掘現場を視察した後、本社でサイツCEOとの意見交換を行いました。地下約1000メートルにある採掘現場は、東西南北に坑道が何㌔にもわたり碁盤の目のように整備されており、車で移動した先では重量185㌧もある採掘機械で1時間あたり数百㌧の採掘をするというダイナミックな事業を直に視察することができ、スケールの大きさに驚きました。

 CEOとの意見交換の場では、肥料原料を取り巻く世界情勢について説明を受けた後、大澤憲一副会長が英語で視察のお礼を述べるとともに、高品質な加里質肥料の継続的な供給を依頼し、和やかな雰囲気の中、視察を終えました。
 
 アメリカでは、初めに全農アメリカと現地卸売会社の合弁で設立した食肉加工販売会社(PZF)の加工施設を視察しました。
輸出拡大へカット肉販売の重要性確認
食肉加工施設を視察する参加者

 これまでは日本からブロックで輸出され販売されていた牛肉を、この施設でカットして販売することで販路を広げることを目指しており、薄切りの肉を食べる習慣・文化がない国での新たなチャレンジではありますが、今後の国産農畜産物の輸出拡大に当たって、重要な取り組みであると感じました。

 全農グレイン・CGBでは、穀物メジャーとしのぎを削り、日本の畜産農家に高品質な飼料原料を安定的に供給するための事業内容を視察しました。全農グレインは、従来から単一の穀物エレベーターとしては世界最大級の取扱数量を誇っていますが、今年3月に完了した拡張工事により従来の40%アップの年間1800万~1900万㌧の輸出能力を有するまでになっており、サイロ数を増やすなど集荷能力を高めることに尽力しているCGBとのタッグが心強く感じました。
 
 今回の視察を通じ、日本農業のために現地で日夜努力する全農グループ役職員の奮闘に感銘を受けるとともに、JAグループ海外事業を築き上げてきた諸先輩への感謝の気持ちを強く感じました。
 
 大澤副会長から解団に当たり、「今回の視察で得た貴重な体験、団員の絆を糧に、今後の事業展開や諸課題への対応に生かしていく」とのコメントがありました。

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