「第２回ハウスみかん防除研究会」を開催

天敵農薬を利用した防除体系について意見交換

　全農は10月24、25日、愛知県豊橋市と蒲郡市（がまごおりし）で「第2回ハウスみかん防除研究会」を開催し、JAの営農指導員など関係者ら約60人が参加しました。

　ハウスミカン栽培の重要害虫ミカンハダニは、薬剤抵抗性により有効な化学農薬が限られており、天敵であるスワルスキーカブリダニや天敵保護資材「バンカーシート」などを活用した防除体系の研究が進んでいます。

　1日目は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構（通称：農研機構）が天敵活用に必要な温湿度管理や有機マルチ資材を紹介。愛知県のJA蒲郡市、佐賀県のJAからつは天敵農薬活用の取り組みを報告しました。統合討論では「病害虫管理」や「ハウス内の温湿度管理」などについて意見交換を実施。ミカンハダニの薬剤抵抗性を回避するために化学農薬と天敵を併用したIPM（総合防除）プログラム構築を目的とした試験の提案を行いました。

　2日目は天敵を利用している圃場（ほじょう）視察を行い、生産者から天敵利用に関する話を伺いました。

　全農は、これからも生産者課題の解決に向けた取り組みと産地間交流を進めていきます。