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米穀部

早生で多収の水稲「ZR1」を育成

病害に強く、東北以南の広い地域で業務用需要に期待の品種

 全農は、国立研究開発法人農業・食品産業技術研究機構(農研機構)と共同で、いもち病に強く、縞葉枯病抵抗性を持つ水稲として、東北以南向け早生業務用多収品種「ZR1」を育成しました。


 生産者の営農の安定に加え、拡大する業務用需要に対応するため契約栽培を推進する中、その一環として農研機構と共同で、良食味で加工適性が高く、栽培しやすい多収早生品種の育成を進めてきました。

 「ZR1」は、育成地での熟期は「あきたこまち」と同程度で、耐倒伏性は「強」、いもち病抵抗性は「かなり強」で縞葉枯(しまはがれ)病抵抗性もあります。収量性は多肥栽培で10a当たり767kgと「あきたこまち」より約2割多収、食味は「あきたこまち」と同程度、玄米千粒重は最大26gと大粒の品種です。

 品種名には、全農(ZENNOH)が開発した究極の米(Rice)の第1号で、今後の日本を担う若い世代(Z世代)をはじめとした生産者・消費者に広く浸透してほしい——という思いを込めています。

 現在、中食や外食を中心とした業務用実需者に対して本品種の提案を進めており、2028年産までに1000ha以上の作付けを目指します。

「ZR1」の株標本。左からZR1、あきたこまち、ゆみあずさ(撮影:農研機構)

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