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営農・技術センター

待望の新規ウンカ剤「ピラキサルト™」登録取得

殺虫剤抵抗性ウンカ類対策として期待

 イネを加害するウンカ類にはトビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカがおり、古くからイネの重要害虫として知られています。近年、これらウンカ類の殺虫剤抵抗性やヒメトビウンカが媒介するイネ縞葉枯(しまはがれ)病が各地で問題となっています。全農は抵抗性ウンカ対策剤としてデュポン・プロダクション・アグリサイエンス㈱と「ピラキサルト™」の共同開発に取り組み、2018年9月21日に農薬登録を取得しました。


 ピラキサルト™は、農薬製品としては「ゼクサロン®箱粒剤」という名称で単剤の農薬登録を取得しました。ピラキサルト™は既存剤に抵抗性を発達させたウンカ類に対しても高い効果を示し、育苗箱施用による長期残効性、ヒメトビウンカが媒介するイネ縞葉枯病の感染防止効果を有します。また、水稲への安全性が高く、播種(はしゅ)時から移植当日まで使用することができます(混合剤の成分によっては播種時処理ができない製品もあります)。

 ピラキサルト™はウンカ類・ヨコバイ以外の害虫には効果を示さないため、単剤では販売をせず、各種混合剤を販売する予定です。現在11種類の混合剤が登録取得されており、対象病害虫のニーズに合わせて薬剤を選択することができます。今後、展示試験などを通して、ピラキサルト™剤の普及に取り組んでいきます。

「坪枯(つぼが)れ」を引き起こすトビイロウンカ
セジロウンカ
「イネ縞葉枯病」を媒介するヒメトビウンカ

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