JAズームイン

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広島県
JA安芸

6次産業化で高付加価値創造戦略 地域のニーズに応える取り組み推進

 JA安芸は、都市近郊地域の強みを生かした6次産業化で付加価値を付けながら営農を持続できる仕組みを作り、農家所得の増大や地域の活性化への貢献を目指す取り組みをしています。

手作業で行う刈り取りと坂町の伝統的作物「ムラサキ麦」(右下)
「ムラサキ麦」を原料の一部として使用した「広島ようようビール」

農家や関係者が力合わせ 地ビール、純米吟醸原酒

坂支店近くで稼働するJA安芸移動金融店舗車両「ふれあい号」

 高付加価値創造戦略の一つ「広島ようようビール」は、管内の安芸郡坂町の伝統的作物「ムラサキ麦」を原料の一部として使用。栽培指導や担い手育成をJAが、地ビールの製造を㈱呉ビール、特産品開発支援を坂町、販売を㈱酒商山田とした4者で「麦作りから始めるプロジェクト」を立ち上げ、オリジナル地ビールが生まれました。「ようよう」とは地元の方言で「ありがとう」という意味があります。

 また、6次産業化の取り組みとしてJA安芸ブランドの日本酒「永遠(とわ)の結(ゆい)」があります。管内で酒造好適米の「千本錦」を試験的に栽培し製造した純米吟醸原酒で、農家と地域、JAとの結び付きが永遠に続くことを願い命名しました。米作りから行い、安全・安心で「さいしょからさいごまで」こだわって作ったお米が生きている日本酒です。

 JAは、今後も消費者ニーズに合った商品提供を行うため、生産者組織を通じた栽培技術の向上と高位平準化などで安定生産を可能とした、持続可能な農業と農家の所得向上を目指していきます。

移動金融店舗車両を稼働し豪雨被災地支援

 JAは、昨年の西日本豪雨で甚大な被害を受け、3支店に土砂が流入し業務が行えない状況となりました。特に坂地域の2支店の被害が大きく、坂支店はいまだ業務が再開できず、仮営業として同地域の横浜支店で対応しています。JAは被災地の利便性の向上と生活・くらしを取り戻すため、移動金融店舗車両「ふれあい号」を稼働しています。被災当初は車両がなく、JA尾道市、JA三原、JA山口中央から1カ月ごとに車両を借り受けて稼働していましたが、昨年11月から新しく車両を導入し、稼働を続けています。Aコープ店の駐車場で月曜日から金曜日の午前9時30分〜午後1時まで稼働し、当座性貯金の入出金、定期積金の受入、通帳記帳などの対応や融資相談などの各種相談業務、地域の困りごとなどのニーズに応える業務を行っています。

 JAはこれからも組合員や地域の皆さまのくらしを守るため、地域のニーズに応え、全力を挙げて支援に努めていきます。

JA安芸広島県)
概要 平成30年3月31日現在
正組合員数 6554人
准組合員数 2万5410人
職員数 243人
販売品取扱高 7千万円
購買品取扱高 12億4千万円
貯金残高 1294億5千万円
長期共済保有高 2641億1千万円
主な農畜産物 米、黒大豆、トウモロコシ、白ネギ、小松菜、ピーマン、キャベツ、トマト

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