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山形県本部

山形県本部・鶴岡高専が研究交流で協定書締結

「KOSEN版簡易ウェザーステーション」設置し、栽培管理確立と実用化目指す

 山形県本部と鶴岡工業高等専門学校は3月20日、「研究交流と地域貢献に関する協定書」を締結しました。山形県本部の園芸産地拡大実証研修農場(山形県三川町)に、鶴岡高専が開発した「KOSEN版簡易ウェザーステーション」を設置し、気象データを基に作物の栽培管理や指導の確立と実用化を目指した共同研究を実施します。


 KOSEN版簡易ウェザーステーションは、同校の神田和也副校長が代表を務める全国KOSEN農業ICTネットワークが2014年から開発に取り組んできました。温度、湿度、気圧、風向、風速、雨量、日射量を計測・分析し、データをクラウドで共有。専用サイトを通じて、パソコンやスマートフォンなどで確認できます。計測の機械は太陽電池とバッテリーを備えているため、電源確保の心配もなく、露地にも対応できます。

 現在、既存の気象データ観測システムは高額なため、普及していないのが現状です。鶴岡高専が開発したシステムは、高機能かつ低価格で、一般農家へ普及・販売することを目指しています。今回、県本部の農場ハウス内に11基、屋外に1基の計12基を設置しました。ハウスには、4月以降ミニトマトやパプリカなどの作付けを予定しています。

 同日開いた記者会見で、山形県本部の後藤和雄県本部長は「AIやICTの導入によって、栽培技術の継承や新規就農者の参入に期待できる」と話しました。鶴岡高専の髙橋幸司校長も「全国の革新的なモデルケースとなる。協力して成果を上げたい」と意気込みました。

協定書を手に、握手を交わす後藤県本部長㊨と高橋校長
ミニトマトやパプリカなどを作付けるハウス

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