JAズームイン

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群馬県
JA前橋市

JA職員が匠の技を「見える化」 篤農家が持つ技術を共有

 JA前橋市は、JA自己改革で農業者の所得増大を達成するため、JAと全農で進める「農家手取り最大化プログラム」に取り組んでいます。全国で55あるモデルJAの指定を受け、プログラムのひとつ「匠の技伝承」を2018年から開始しました。

営農エリア担当職員(中央)と生産者を交えたグループワーク
 

「見える化」でJA職員の能力向上

 「匠の技伝承」は、農業経験が豊富な匠“篤農家”の技をJA職員が学び、これを勉強会や圃場(ほじょう)訪問を通じて中堅生産農家や農業を始めて間もない農業者などに技術を伝承する取り組みです。これまでJAや生産者も感覚的にしか理解していなかった、篤農家が持つ技術をJA職員が「見える化」をして、それを管内の中堅農家に伝えることで技術向上と職員の能力向上につなげます。

 初年度は、「ナス」で5回、「ネギ」で3回、生産者を交えた勉強会を行いました。この取り組みを通じて、参加者の平均販売高は前年比169%、平均出荷量は151%となり、数字にも表れる結果になりました。

カリキュラムを充実し継続支援

 今年度は開催拠点を3拠点に増やし、生産者が参加しやすい環境作りに努め、4月に開催した「ナス」と「ネギ」の勉強会には、3拠点で27人の生産者が参加しました。

 勉強会の参加者からは、「今まで他の生産者と栽培について話し合う機会がなかったので、コミュニケーションが取れる場を設けてくれたことは、とても有益でうれしい。今後の取り組みにも期待している」と高評価を得ています。

 今後も対象品目の拡大やカリキュラムの充実を図り、継続的に「匠の技伝承」の勉強会を実施することで、農家手取り最大化につなげていきます。

匠の技に見入る勉強会参加者
手入れが行き届いた匠の圃場
JA前橋市(群馬県)
概要 平成31年2月28日現在
正組合員数 1万1506人
准組合員数 1万3345人
職員数 445人
販売品取扱高 190億5千万円
購買品取扱高 73億2千万円
貯金残高 2503億6千万円
長期共済保有高 5610億6千万円
主な農畜産物 キュウリ、ナス、ネギ、肉牛、生乳、肉豚

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