県本部だより

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福岡県
福岡県本部

㈱NJアグリサポート生産振興・販売力強化実践

イチゴに続きトマト栽培にも着手

 福岡県本部は平成27年3月、「西日本鉄道」が持つ商品企画、販路などのノウハウと「JA全農」の持つ営農生産指導のノウハウを組み合わせ、総合的な農業振興を目指す会社として㈱NJアグリサポートを立ち上げました。

 発足当時からのイチゴ生産に加え、今年度からトマト生産を開始し、生産から収穫・流通・販売に至るまでの技術・知識を学ぶ環境を整え、今後の農業を支える人材育成に取り組んでいます。

実践的研修でイチゴ栽培 収量は県平均の1・5倍

 実践的研修施設との位置付けのもと、福岡県を代表する高収益品目であるイチゴ「博多あまおう」を栽培しています。農業に関する深い知識と実績、従業員雇用による大規模栽培を実践しており、10㌃当たりの収量規模ともに県内トップレベルのベテラン生産者を講師に迎え、イチゴの基礎知識から応用まで事細かに実践作業を取り入れた研修を行っています。

 初年度、2年目ともいくつかの失敗はあったものの、それを糧としてマニュアル化し、同社のみならず卒業生とも情報を共有することで収量向上につなげています。同社の収量は県平均のおよそ1・5倍となり、生産基盤を確立しつつある状況であり、卒業生の収量も県平均を大きく上回り、生産者として順調な滑り出しとなりました。

県平均を大幅に上回る収量のイチゴ栽培
環境制御による トマト栽培を開始

 イチゴに続く高収益農業の実践第2弾として、トレーニングファームの位置付けのもと今年度10月末から環境制御によるトマト栽培を開始しました。

 新設した20㌃の鉄骨ハウスで、ハウス内環境制御システム(デンソー社製プロファーム)を導入し、各種機器を設定値に基づき統合的に自動コントロールしています。これにより生物成長6因子(光/温度/湿度/CO2/水/養分)を最適化し、理想的なハウス環境を実現するとともに、生産振興に貢献しています。栽培方法には、簡単、低コストなココバック栽培を採用しました。

 目標数量としては、初年度は10㌃12・1㌧ですが、将来的には37㌧とし、環境制御ハウス栽培による高収益農業を実践していきます。

今年度からスタートしたトマト栽培
トマト栽培のイメージ

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