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神奈川県本部

県学校給食に多収性米「ほしじるし」を出荷

事業ポートフォリオの最適化で生産者の手取り向上を

 神奈川県本部は、生産者の手取り向上に向け、新しい品目の作付け提案など経営のサポートを行っています。その中で多収性米「ほしじるし」の栽培を開始し、県内の学校給食に出荷しています。


 JAさがみの生産者・池上貴明さんは自作面積5haのほか、受託面積15haを抱える地域の稲作の担い手で、年々増加する受託による作業過多や、JAの集荷対応が間に合わないことによるオーバーフローが課題となっていました。

 一方、神奈川県本部では県学校給食会から県産米の出荷要望はあるものの、その需要を満たしきれていませんでした。

 「ほしじるし」は玄米の外観品質はやや劣るものの、多収、低倒伏、立毛乾燥ができるといった特徴があります。また、県で最も多く生産されている「はるみ」とは作期が異なる品種です。そこで池上さんに、ほしじるしの県学校給食向けの契約栽培を提案し、2020年産から作付けがスタートしました。

 池上さんは「ほしじるしは台風に強い。作期の違いで労力を分散できることはもちろん、除草剤の使用量や乾燥に使う燃料費も削減できた。販売先も安定していて、農家にとってこれ以上うれしいことはない。受託できる余力もできたので、今後は作付面積をさらに増やしたい」と前向きに話します。

「ほしじるし」の生育を確認する生産者の池上さん(右)

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