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【海外拠点便り】CGBエンタープライズ株式会社

米国中西部を中心に穀物集荷 全農グループの強固な穀物供給体制を支える

 CGB社は1969年に設立、1988年にJA全農グループと伊藤忠グループによって共同で買収され、CGBエンタープライズとなりました。現在の従業員数は約1500人です。主な事業は穀物集荷で、米国中西部を中心に120基を超える穀物集荷施設を運営しています。本社はルイジアナ州ニューオーリンズ近郊で、全農グレインと同じ事務所に入っていますが、活動の現場は米国中西部と言えます。生産者からトウモロコシや大豆を買い付け、その多くをミシシッピ川などの河川に「はしけ」積みを行い、ニューオーリンズの全農グレインに出荷しています。他に、大豆搾油、はしけ輸送、港湾・物流などの事業も営んでいます。

 また、生協など、消費者のニーズを踏まえ、非遺伝子組み換えのトウモロコシの集荷にも取り組んでいます。約2000戸の穀物生産者(プレミアム・グレイン・グロアーズ)と契約し、非遺伝子組み換えのトウモロコシを集荷、分別管理(IPハンドリング)する物流を行っています。種子会社と長期契約を行い、非遺伝子組み換えトウモロコシの種子の確保にも取り組んでいます。

 コロナ禍においても、米国では食料・穀物に関する事業は必要不可欠な事業と位置付けられており、感染対策を取りながら業務を継続遂行してきました。米国農業の供給力の強さを改めて実感しています。生産者とのコミュニケーションも、携帯電話・メールを活用し、多様化しました。

 穀物の安定供給においては、穀物輸出するエレベーターも重要ですが、その集荷基盤を確保することも大切です。CGBでは生産者との関係をしっかりと構築し、全農グループの強固な穀物供給体制を支えるべく、日々奮闘しています。

CGC穀物集荷施設(イリノイ州ネイプルズ)
120カ所の穀物集荷施設の拠点図(赤い点)。1500人の従業員は各地で活躍しています

 
魅力的な現地食

 ルイジアナ州には多彩な食文化があります。米国の他の地域に比べて、オイスター、ナマズなど、魚介類を食す機会も多いのですが、地域独自のものとしてザリガニがあります。ルイジアナ州ではザリガニの養殖が盛んで、1~6月にシーズンを迎えます。会社では毎年ザリガニパーティーを催しています。

スパイシーな味付けになっています

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