特集

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令和3年度 各事業の主な取り組み 第4回 畜産販売事業/畜産生産事業/酪農事業

令和3年度に全農が各事業で展開した主な取り組みを紹介します(全5回)。


畜産総合対策部

重要家畜疾病に対するJAグループの取り組み事例

 近年、豚熱(CSF)や高病原性鳥インフルエンザがかつてない規模で発生し、畜産農家の経営に甚大な被害を与えています。畜産総合対策部では、重要家畜疾病が発生した際、関係部署と連携し迅速な情報収集・提供に努めています。

 令和元年度に全国8連で構成する「JAグループ CSF・ASF対策協議会」を設置し、令和3年度までの3カ年にわたり豚熱の発生予防・感染拡大防止・発生農場の経営再建支援、アフリカ豚熱(ASF)の発生予防に取り組んだ結果、これまでの支援の総額は1億5667万円となりました。

JAグループ CSF・ASF対策協議会の支援内容

畜産生産部

 全農上士幌種豚育種研究室の新育成豚舎が稼働開始

 全農上士幌種豚育種研究室はハイコープ豚事業における育種改良の中心として高い発育能力、高い肉質、優れた繁殖能力を有する種豚の開発に取り組んできました。令和3年1月から新しい育成豚舎が稼働を開始し、飼養可能頭数が従来の約2倍と大幅に増加しました。飼養規模が拡大したことで豚の育種改良速度を向上させ、従来よりも短い期間で優れた性能を持つ種豚を生産者に供給できるようになりました。

 飼料価格の高騰や、生産農場における豚熱の発生など国内養豚を取り巻く環境は非常に厳しい状況ですが、逆風の中にあっても生産者の所得向上につながるように「高品質な豚肉を低コストで生産できる種豚」の開発に努めます。

新豚舎内部

酪農部

アイデアを出し合い、新たな取り組みにチャレンジ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響などで厳しい需給環境の下、日々生乳の需給調整を行うとともに、過剰になった脱脂粉乳やバターの販売拡大、クリームなどの輸出拡大にも取り組みました。

 処理不可能乳の発生が懸念された年末年始には、業界一丸での酪農理解醸成・消費拡大の取り組みの輪の拡大で、処理不可能乳を回避することができました。その中で、酪農部は牛乳を50%以上使用した「ミルクティー」の開発にチャレンジしました。ミルクティーはHPやインターネット交流サイト(SNS)などで反響を呼び、多くのメディアに取り上げられました。

 また、新たに協同乳業と連携し「オンライン牧場体験」を開催するなど、コロナ禍でも酪農家、学生、消費者がつながる取り組みにもチャレンジしました。

ミルクティーの商品情報

https://www.zennoh.or.jp/milk/special/milktea.html

ツイッターで2.5万件の「いいね」がつき、反響が大きかった「ミルクティー」
事前に牛の餌を参加者に送付するなど、工夫を凝らして行われたオンライン牧場体験。講師の山岸さん親子

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