地域の魅力を未来につなぐ 第17回JAグループ国産農畜産物商談会開催
事前のマッチングで個別商談 31日までオンラインでも
全農はJAグループ国産農畜産物商談会を2月1、2日の2日間、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催しました。商談会は国産農畜産物とその加工品の販売チャネル拡大を目的とし、全農がJAバンクと共に主催しています。1061人の商談者に対して、出展者が「イチオシ」の商品を存分にPRしました。
4年ぶりの会場開催となる商談会では、85団体105小間の出展者が414商品を展示し、会場内で調理した試食サンプルなどで、バイヤーの五感に訴えかけました。
特設会場で実施した予約制個別商談会では成約率向上に向けて、事前に出展者とバイヤーのマッチングをして、85件の商談が行われました。
2月1日から3月31日まで開催しているオンライン商談会では、バイヤーが探している商品を登録し、出展者がそれを確認して提案できる「マッチングサポート」を実施しています。
また、新企画のバーチャル商談会では、会場開催の様子を商談会の公式ホームページ上に再現し、バイヤーが展示ブースや商品を確認して商談を申し込むことができます。
出展者へのアンケートでは「会場でバイヤーと直接会えたことで業界ニーズのトレンドを捉えられた」「新規顧客との接点を持つことができた」など、成果の声をいただきました。
次回の商談会は2024年2月28、29日に同会場で開催を計画しています。
豪華講師陣による特別セミナー実施
「ファミリーマートの地域連携について」
(株)ファミリーマート 執行役員商品本部長補佐 兼 デリカ食品部長 富樫 信人氏
ファミリーマートの地域と連携した全農との取り組みを、ブランド地鶏を使った「ごちむすび」や、果物の個食パックなどの具体的な事例を交えて説明いただきました。JA福井県女性部のビデオメッセージでは、コラボおむすびの商品化の喜びが伝わってきました。
「ヤオコーの強さについて」
(株)ヤオコー 取締役 生鮮部長 兼 商品管掌 小澤 三夫氏
ヤオコーが掲げる「2割強い店づくり」について、店長育成やオリジナル商品の生産など、詳細を解説いただきました。パネルディスカッションではEnjin Plusの近野潤氏、KTMプラニングの海蔵寺りかこ氏を迎え、地域連携企画や商品開発に焦点を当て、討論いただきました。
「コープデリのプラントベースフード開発強化の取り組みについて」
コープデリ生活協同組合連合会 宅配戦略商品開発室長 久保田 啓之氏
植物由来の原料を使用し、持続可能で、プラントベースフードだからこその「おいしさ」にこだわった商品開発を、開発秘話を交えて説明いただきました。全農との協業により開発した「国産発芽大豆を使ったふわっとピーマン詰め」などの商品も紹介いただきました。
「冷凍食品事業の環境変化と商品開発の方向性」
(株)LAST PIECE 代表取締役社長 吉峯 英虎氏
コロナ禍と戦争による社会と冷凍食品市場の変化を踏まえ、冷凍食品の商品開発の可能性を提言いただきました。原料高騰、為替の影響により各業界が値上げしなければならない状況の中で、旬などの「今しかない」スポット製品の開発などの可能性を示していただきました。