県本部だより

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山口県
山口県本部

青果物出荷調製作業担う 「県央域調整加工施設」設置

作業分業化で生産基盤の維持・拡大を目指す

 全農山口県本部は昨年12月、青果物の「 県央域青果物調整加工施設 」を設置しました。青果物を生産・出荷する中で、出荷調製部分を同施設が担うことで、生産者の労力軽減につながります。また、販売面では品質がそろうこと、実需者のニーズに合った出荷形態に調製することで有利販売につながります。

 県内青果物の出荷量は、減少傾向にあります。原因として調製作業に時間を要し、生産者にとって生産面積の維持・拡大が厳しい状況となっています。そこで、生産者が担う作業(生産、収穫)と外部委託作業(調製作業)に分業化することで生産基盤の強化を行うことを目標にしています。

イチゴでスタートした「県央域調整加工施設」
昨年12月に完成した「県央域調整加工施設」

 
イチゴからスタート 実需者ニーズに対応

 12月〜5月にかけては、イチゴの調製を行っています。現在は、2JAから持ち込みですが、作業工程は予冷、調製(規格ごとにパック・トレイ詰め、箱詰め、コンテナ詰め)、出荷となります。

パックに詰められ出荷を待つイチゴ

 調製はパート職員がスムーズに作業ができるよう規格ごとに選果を行い、その後、同一規格のものを出荷容器(パック、トレイ)に詰めていく体制をとり、作業の効率化を図っています。

 出荷規格は実需者と事前協議し、要望に合った出荷容器(トレイ)で調製を行い出荷しています。県内市場からはパックの要望もあり、実需者ニーズに対応した形態で出荷しています。

JAと品目など検討し 施設の稼働期間拡大へ

 現在は、イチゴだけの調製ですが、不稼働時期(6〜11月)の調製については、JAと品目、出荷時期などを検討しています。特に生産者段階において、調製作業に多くの時間を要し面積拡大ができない品目については、機能が発揮できるよう進めていきます。また、出荷規格を事前に実需者と協議し、有利販売できる体制を構築していきたいと考えています。

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