県本部だより

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広島県
広島県本部

JAや行政と連携した実践型研修農場を開設

担い手育成と産地振興の基点に

 広島県本部は、JA三原、三原市役所と連携し平成29年10月、三原市高坂町に実践型研修農場「チャレンジファーム広島・三原農場」を開設しました。研修農場では、新規就農希望の研修生に模擬経営を含む2年間の実践型研修を行うことが特徴で、県域の重点品目の一つであるトマトをメインに栽培し、冬にはワケギやホウレンソウを栽培する予定です。研修施設は、低コスト型のパイプハウス4棟と農業ICTなどの導入も想定した鉄骨連棟ハウス2棟、露地圃場(ほじょう)の計5734平方㍍の圃場と事務所・倉庫を備えています。

トマトの栽培実習に励む1期生の吉本さん
実践型研修農場のハウスと内部

2年間で農業の基礎から模擬経営までを習得

 農場での研修は農業に関する基礎を学ぶところから、実際に就農した時と同レベルの規模で行う模擬経営研修までを2年間かけて行います。初年度は、広島県本部の営農拠点のJA西日本営農技術センターも活用し、生産技術、販売、経営に関する基本を習得します。2年目には同農場を活用した経営計画の下、定植・管理・収穫を自らの責任で行う模擬経営研修に移行します。

 研修終了後は、同農場のある三原市高坂町周辺での就農を計画。農地や施設、機械、住居などの支援をJA、全農と行政が行います。

 今年4月から、1期生として広島市出身の吉本直樹さん(32)を受け入れています。吉本さんは、以前から農業に興味があったもののきっかけがなく始めることができませんでしたが、「模擬経営研修があることが応募の決め手になりました。いきなり独立するより安心だと考えました」と同研修農場を選んだ理由を話します。「農場の管理もしていくので責任感を持って勉強し、今後に生かしていきたい」と意気込んでいます。

就農へ農地確保に取り組み2カ所の研修農場新設予定

 広島県本部は、産地拡大と研修生の就農に向けた農地の確保に取り組んでいます。また、同農場の他に2カ所の研修農場を新設することを予定しており、県域の重点品目の産地化・新規就農者支援を進めていきます。

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