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耕種総合対策部
耕種資材部
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令和5年度 全農の主な取り組み[ 第4回 ]

 令和5年度の全農の主な取り組みを紹介します(全5回)。


耕種総合対策部
労働力支援協議会の設立と農業関係人口増加へ「91農業」推進

 全農は労働力支援にかかる取り組みとして、2020年度から21年度にかけて全国を6地区に分けたブロック別労働力支援協議会と、それらを取りまとめる全国労働力支援協議会を設立しました。

 農業労働力不足を、農業を包含する地域全体の問題として解決策を研究し、地方創生につながるよう、新たな仕組みとして設置・展開しています。

 さらに、22年度からは多種多様な人材がおのおののライフスタイルに合わせて農業に関われるよう、農業のハードルを下げて農業参加を訴求することを目的に「91農業」を提唱しています。

 「91農業」の取り組みの一つとして、全農はパートナー企業との連携による農作業請負、農福連携を拡大し、24年度末に全県での実施を目指しています。

労働力支援協議会の設置状況
「91農業」のロゴ

 
耕種資材部
農業機械の共同購入第3弾「共同購入コンバイン」決定

 全農は2023年12月、農業機械の共同購入第3弾となる「共同購入コンバイン(4条刈り・50馬力クラス)」を「YH448AEJU」(製造元:ヤンマーアグリ(株))に決定しました。

 7000人を超える稲作生産者へのアンケートや農業者団体(※1)の生産者の声をもとに、農機メーカー4社へ開発要求を実施。その後、農業者団体の代表者と共にメーカーから提案のあった開発機の確認を行い、最終的には見積もり比較の上で型式を決定しました。生産者が必要な機能を厳選し、価格を抑えながらも、作業性に優れた機能を採用しています。

 受注開始は24年1月、出荷終了は27年9月(予定)で、受注から納品までの期間は約4カ月を予定しています。今後もJAグループ一体となって、生産者のコスト低減につながる農業機械の提案を積極的に展開していきます。

※1 公益社団法人日本農業法人協会・全国農協青年組織協議会・全国農業青年クラブ連絡協議会

共同購入コンバイン(YH448AEJU)
 
 
 
施設農住部
独自の認証制度によりプラント施工管理担当者を育成

 全農は2014年度から「プラント施工管理担当者認証制度」を開始し、高度化するカントリーエレベーターや選果場をはじめとした農業施設プラントの施工管理を担う担当者を育成しています。

 この認証は、一定の実務経験や資格要件を満たす職員を対象として厳正な試験を行い、第三者からなる審査委員会の審査を経て行われています。認証には一級と二級があり、一級認証者には自らの業務に加えて、後継者を育成する役割も求められます。

 23年度は一級4人、二級12人が新しく認証され、これまでに延べ167人(うち一級34人、二級133人)の認証試験合格者を輩出。JAからのさまざまなニーズに対応するため全国各地の現場で活躍しています。

選果プラントの現場検査を行う施工管理担当者と関係者ら

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