県本部だより

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埼玉県本部

業務向け多収品種の契約栽培米を拡大へ

関係部門が連携しJA・担い手へ提案

 埼玉県本部は、需要に応じた生産と安定的取引拡大のため、業務用需要に対応した多収品種による契約栽培の取り組みを進めています。

 この取り組みは、全農本所との連携により平成26年産から開始し、今年産で5年目を迎えます。

契約栽培米の圃場(ほじょう)
生育定点調査で多収となる栽培技術向上のための基礎データを集積

 
3年間の試験栽培を経て「ほしじるし」「とよめき」提案

 全国的に、さまざまな特性を持つ多収品種が開発されていますが、3年間の試験栽培を経て、「ほしじるし」と「とよめき」の2品種に絞り、JA・生産者に提案しています。

 30年産の取り組みに当たっては、米麦部が中心となり、播種(はしゅ)前の早い段階から、取扱会議を開催し、県内JAに対し契約栽培の提案を行うとともに、JA埼玉県青年協議会に対して、JAと連携して作付け提案を実施しました。

 全農の契約栽培の取り組みは、JAの集荷対策や生産者の作期分散などの観点から評価につながっており、30年産の作付面積は29年産の12㌶(4JA)から65㌶(11JA)へと大きく拡大しました。

 また、栽培面のフォローは、営農支援部が中心となり、作付け生産者への県版栽培暦の配布に加え、生育ステージごとの定点調査により、多収となる栽培技術向上のための基礎データの集積をしています。

栽培暦配布や定点調査で県平均収量を大きく上回る

 こうした取り組みによって、10㌃当たり収量は年産ごとに上がっており、29年産では最大で720㌔、生産者平均で609㌔と水稲全体の県平均収量494㌔を大きく上回ることができました。

 今後、収穫した米は、回転チェーンや冷凍食品などの大手実需者向けに納入していく予定です。

 埼玉県本部では、今後の複数年契約の導入も視野に入れ、長期安定的取引の拡大により、「農業者の所得増大」、「農業生産の拡大」を図っていきます。

 

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