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営農・技術センター

土壌診断項目に「可給態硫黄」導入準備進める

水田土壌での硫黄不足顕在化に対応

 近年、全国各地で水稲の「硫黄欠乏」の発生が報告されています。火山大国である日本では土壌中に硫黄がたくさんあるため重要視されず、むしろ硫黄の蓄積が秋落ち田の一因として避けられてきましたが、逆転現象が起きています。そこで、硫黄欠乏への対応として「可給態硫黄」を新たな土壌診断項目として導入する準備を進めています。


 硫黄は植物にとって欠かせない養分の一つであり、欠乏すると葉の黄化や茎数の減少など窒素欠乏によく似た症状を示します。「いつも周りの圃場(ほじょう)より収量水準が低い」と思っていたら原因は硫黄不足だった、また硫安を追肥すれば回復するので、窒素欠乏だと思われ見過ごされているといったケースがあります。現地では、育苗培土に石膏(せっこう)を混ぜ込む、硫マグや石膏を追肥する、といった対策が取られています。

 硫黄欠乏の発生リスクは土壌中の可給態硫黄を分析することである程度評価でき、すでに水田土壌について実態調査を始めている県もあります。

 土づくりによる安定生産を目指し、広域土壌分析センターとしては新たな土壌診断の項目として可給態硫黄の分析体制を整備し、硫黄欠乏の対策を進めていきます。

全体的に硫黄欠乏が発生している圃場㊧。点線で囲んだ青いポールの右側5株には株元へ硫マグを施用した。硫マグ施用により葉色は濃く茎数は多くなり、生育が改善した㊨

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