対談

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新春対談 東京五輪、 次期3か年計画に向け 共に頑張っていきましょう

 

長澤豊会長 新年おめでとうございます。

石川佳純さん あけましておめでとうございます。

長澤会長 昨年は、自然災害が多かった1年でした。豪雪、西日本豪雨、台風、北海道胆振地震と、被災された農家の皆さまは大変苦労されました。

 石川さんにとっては、どんな1年でしたか。

ゲストプロフィル
いしかわ・かすみ 1993年山口県生まれ。両親共に元卓球選手という環境で育ち、小学1年生で卓球を始める。小学6年生で初参戦した全日本選手権で3回戦に進出し注目を浴びるようになる。2012年ロンドンオリンピックでシングルス4位、団体銀メダルはともに男女日本卓球史上初。14年東京で開催されたJA全農世界卓球選手権・団体戦では、31年ぶりの決勝進出を果たし準優勝。同年シーズン最終戦のワールドツアーファイナルズでは日本人女子初の優勝を飾った。16年世界選手権団体戦準優勝、リオオリンピック団体は銅メダル。17年世界選手権個人戦のミックスダブルスで48年ぶりの金メダルを獲得。18年世界選手権団体戦はキャプテンとしてチームをけん引し銀メダル。昨年発足したTリーグに参戦。世界ランキング3位(2018年12月現在)。全農所属。

石川さん ほぼ毎月ワールドツアーに参戦して、大きな大会としては世界卓球選手権の団体戦に初めてキャプテンとして出場し、銀メダルを取りました。ワールドツアーで2勝したことも、自分にとっては大きな収穫があった1年でした。

長澤会長 昨年5月、世界卓球選手権団体戦で準優勝したお祝いとして焼き肉レストラン「ぴゅあ」の食べ放題お食事パスポートを差し上げましたが、利用されていますか。

石川さん たくさん利用させていただいています。家族と行ったり、コーチと行ったり、何回もごちそうになっています。

長澤会長 石川さんが(ロンドンの)TOKIMEITĒを利用したということを聞いていますが、味はどうでしたか。

石川さん 和牛のおすしとすき焼きをいただきましたが、すごくおいしかったです。

長澤会長 今、世界的に和食ブームで、特に和牛はブランド化しています。アメリカ、香港にもレストランがあります。

石川さん 香港に試合に行った時にも、焼き肉をいただきました。

海外の選手にも人気が高い焼き肉

長澤会長 全農グループでは香港でも焼き肉店を展開しています。香港は富裕層が多く、日本に来て食べておいしく、非常に満足して帰って友人・知人にその話をして広まっているようです。日本にある焼き肉レストラン「ぴゅあ」では、数字的にも成果が表れておりまして、力強さを感じています。

石川さん 海外の選手が日本に来ると焼き肉を食べますね。特に中国の選手とかアジアの選手は必ず焼き肉を食べに行きます。「焼き肉店はどこにあるの」と聞かれ、それを教えるとすごく喜ばれますね。

長澤会長 全農は昨年、香港・台湾に現地事務所を開設し、中国でも力を入れて展開していきたいと思っています。そういう意味でもPRに頑張っていただきたいと思います。

力が湧いてくる日本食が一番

石川さん ありがとうございます。頑張ります。

 海外に行くときは炊飯器を持って行き、現地でご飯を炊いて食べています。海外でも日本食のお店や日本の食材を扱っているお店が増えてきています。スウェーデンでの世界選手権の時、日本食のレストランが近くにあって毎日通い、日本の食べ物を食べて試合に臨んでいました。

長澤会長 やっぱり日本食だと力が湧きますか。

石川さん 一番力が出ます。

長澤会長 米、それから肉、日本の野菜などは難しいでしょうけど、日本の食べ物を食べて力を発揮してももらいたいと思います。これからもどんどん利用してください。全農も応援しています。

 日本代表としては、若い選手たちをまとめるキャプテンを務めましたね。苦労もあったのではないでしょうか。

石川さん 一番年上になって、他の選手が戦いやすい雰囲気づくりや私にできることで助けたいなと思いました。世界選手権に10回以上出場させていただいて、その中で得た自分の経験を伝えられたらいいなという気持ちで、初めてのキャプテンを務めました。

長澤会長 われわれの組織も団体戦なんですね。キャプテンはちょっとしたアドバイスや声掛け、間の取り方といった気遣いもしなければならないし、先も読まなければなりません。大変な仕事であり、今後の人生に役立つ経験だと思います。

石川さん ありがたい言葉です。これから東京オリンピックに向けて、目指すのは金メダルですので、最年長としてチームワークを大切にしながら最高の力が発揮できるよう頑張っていきたいと思います。

長澤会長 期待しています。

石川さん 昨年は、私が監修した「かすみんカレー」(石川佳純カレー)が発売されました。何回も試食させていただき、私の好きな味に仕上がり、大いに満足しています。また、原材料は国産食材にこだわっているため、家族はもちろん、コーチ、選手にも勧めています。多くの方に召し上がっていただきたいですね。海外の試合の時も持って行きたいのですが、検疫上難しいとのことでした。しかし、海外のファンから、「『かすみんカレー』おいしかったよ」など褒められ、「どうやって手に入れ食べたのだろう」と驚きでした(笑)。

長澤会長 私もいただきました。

石川さん ありがとうございます。

長澤会長 「かすみんカレー」はお米に合い、(石川さんを)全農が全面的に応援していることもあり、一味違うおいしさに仕上がっていますね。

 私の地元山形県産「シャインマスカット」を紹介したいと思います。市場に出回り始めてから10年近くなりますが、糖度20近い甘さはもちろん、種がなく皮ごと食べられるのも人気です。「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の一種で、高級マスカットです。「シャインマスカット」は、栽培が非常に難しく、ブドウ農家でも匠(たくみ)と呼ばれる、経験と熟練した技術が必要です。優れた農畜産物の輸出拡大も当然取り組みますが、このような日本の大切な宝・財産である匠の技術も、今後JAグループとして、守り育てていかなければならないと思います。

石川さん 私もいただいたことがありますが、何度食べても上品な甘さです。また、ブドウに含まれる果糖やブドウ糖などは肉体疲労の回復に効果があると聞いていますので、ハードワークした時には最適ですね。

被災農家の復旧に全力プレーで元気届けたい

長澤会長 話は初めに戻りますが、西日本豪雨や北海道胆振東部地震の被災地にお見舞いに行きました。西日本豪雨では岡山県のブドウも被害を受けました。産地の一つ、JA岡山西管内では「ピオーネ」が出荷間近で豪雨に見舞われ、家の2階ぐらい、3㍍50㌢も浸水した場所もありました。地獄を見たという感じで、同じブドウ生産者として胸が傷みます。また、広島・愛媛では、ミカンが大きな被害を受けました。山あいのミカン畑が崩れ、復旧、復興にはかなり時間がかかると聞きました。一番心配しているのは、豪雨、地震の被災地で離農される方が出るのではないかということです。このような状況の中、全農、JAグループは1日も早い復旧・復興のため、全力で取り組んでいきたいと決意を新たにしています。

石川さん 被災された農家には、頑張って一歩一歩前に進んでいただきたいと思いますし、私としては、常に前向きに全力で一所懸命プレーすることで、被災された農家の方々に少しでも元気や勇気を届けられたら幸いです。

成長を生む人と人他業種とのつながり

長澤会長 石川さんは、卓球やそれ以外の種目の選手と食事したりとか、交流することはあるのですか?

石川さん 選手同士では、試合で闘うわけですからなかなか交流はありません。昨年、中国の成都でのワールドカップに出場しましたら、中国にファンクラブもあり、すごく応援してくださいました。これにはすごく感動しました。そういう交流があってすごくありがたいです。ほかの競技の選手との交流は試合日程などもありなかなかありませんが、フィギュアスケートの宮原知子選手とは友達で、一緒にご飯に行ったりとか温泉に入ってのんびりしたりすることもあります。

 卓球のアスリートたちとの付き合いに変化がありました。それは卓球の球の材質がセルロイドからプラスチックに変わったことによるものです。材質の変化は球の回転数低下をもたらしたため、当然、打ち方などプレースタイルを変更せざるを得ませんでした。これまで、交流の無かった選手やコーチともコミュニケーションをとりながら、新たなスタイル・戦い方をお互い模索していきました。

長澤会長 全農は食産業を担っています。その中でサプライチェーンを築かないといけません。政府も(農業を)成長産業と位置付け、輸出に力を入れています。全農にないものについて、商社や物流など他企業・異業種と組んで、攻めの事業展開、人と人をつなげて新しい取り組みをやっていかないといけません。そういった意味で、石川さんが話されたスポーツ界でもファンを含めいろんなつながりがあるということは、お互いに学ばなければいけないと思います。

長澤会長 石川さんの今年の目標や抱負をお聞かせください。

石川さん 2020年東京五輪の出場を決めるワールドツアーの重要な1年です。現在世界ランクは4位ですが、若い選手も伸びてきています。最近は自分が常に進化することを目指しています。成長する過程を楽しむ自分もいます。とはいえ、オリンピックの出場枠はシングル2人、団体1人の合わせて3人です。厳しい選考・戦いの中、切磋琢磨(せっさたくま)し、チームはもちろん自分自身も進化していくことを楽しみにしています。

長澤会長 2019年度は、新たな中期3か年がスタートします。改革を進めながら、「すべては組合員のために、そして消費者、国民のため」に必ず結果を残すよう取り組んでいきます。国内生産・供給はもちろん、輸出に関しても、「全農でなければだめだ」と言われるように、全農は「なくてはならない存在」として、「農業分野の総合ステーション」の役割を十分発揮できるよう一丸となって邁進(まいしん)していきたいと思います。共に頑張っていきましょう。

石川さん ありがとうございます。

 

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