県本部だより

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長崎県本部

配合飼料銘柄集約でコスト低減を実践

長崎県JA配合飼料等コスト低減プロジェクト展開

 長崎県の農業の中で、畜産は農業産出額の30%を占め、特に肉用牛は第1位の産出額を誇る基幹的作物です。

 その代表として、「長崎和牛」は、平成24年全共長崎県大会「肉牛の部」で、内閣総理大臣賞(日本一)を受賞しました。さらに、平成29年全共宮城県大会では特別賞「交雑脂肪の形状賞」を獲得し、国内はもとより海外においても品質の高さが評価されています。

プロジェクトの経過報告会
 
JA、飼料・販売会社、県本部の実務者でプロジェクトスタート
新規設計配合飼料を用いた試験給与

 現在、「長崎和牛」生産を取り巻く環境は、肥育用素牛(もとうし)や生産費などの高騰など過去に経験したことのない厳しい環境にあり、平成29年6月、長崎県本部運営委員会で、実務者段階でのコスト低減に関するプロジェクト立ち上げについて、組織代表者の総意として確認されました。同年7月に「長崎県JA配合飼料等コスト低減プロジェクト」を発足し、JA担当部課長・飼料会社・販売会社・長崎県本部の実務者を構成員として、コスト低減に関する協議・実務を行っています。

 プロジェクトの活動は、まず生産者へアンケートを実施し意思確認をしました。その結果、約80%の生産者が配合飼料の銘柄集約へ協力する旨の意思表示があり、その内の約90%が成分量の変更なく価格を引き下げることを条件としていました。

 

9月から新規設計配合飼料給与の試験牛出荷し枝肉検証

 これを踏まえ、配合飼料銘柄集約を目標に生産者の協力の下、新規設計配合飼料を用いた比較試験を実施することにしました。配合飼料については、現段階で考えられる最新の配合設計で、さらに長崎県が推奨する「長崎型新肥育技術」給与体系に基づき試験を実施し、長崎和牛の資質向上に取り組んでいます。

 今後、平成31年9月頃から試験牛を出荷し枝肉の検証を行い、最終目標である配合飼料銘柄集約によるコスト低減と長崎和牛の資質向上と販売力強化による生産者の経営安定を目指しています。

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