県本部だより

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京野菜の「万願寺甘とう」全農として初のGI登録

知的財産保護と活用推進

東京・霞が関の農水省で礒崎陽輔農水副大臣㊥から「万願寺甘とう」のGI登録証を受けた宅間敏廣本部長㊨らとGIマーク

 京都府本部は、1200年以上の歴史と伝統の中で培った京都の食文化を守り発展させるため、京都産農畜産物の生産・販売力を高める取り組みに加えて、知的財産の保護に取り組んでいます。

 京の伝統野菜は、和銅4(711)年から栽培されているものもあるほど歴史が古く、また食味や形状にも特徴のあるものが多いことから、認知度向上と生産振興を目的に、知的財産の積極な活用に力を注いでいます。

国から「お墨付き」マーク付きで店頭へ

 農水省が定めた地域の特産品を保護する地理的表示保護制度(GI)に、全農として初めて、また近畿地方の野菜としても初めて、京野菜の「万願寺甘とう」が登録されました。

 GIは地域の特性を生かして生産され、高い品質と評価を得た産品を、国が知的財産として登録・保護する制度で、登録することにより、国の「お墨付き」を得た商品としてGIマークの使用が認められます。これにより、生産者の利益増進や消費者の利益保護が図られます。

府内農畜産物の利益増進へまい進

 「万願寺甘とう」は、辛み成分のない甘味種トウガラシです。ピーマンのような肉厚な果肉で、大型果ですが果肉は柔らかく、丸ごと食べられます。肩部のくびれとやや湾曲した果形が特徴です。

 舞鶴市万願寺地区で「伏見とうがらし」が自然交雑して誕生した「万願寺甘とう」の在来種を基に、京都府が「京都万願寺2号」を育成しました。種子の採種など品種の維持については、生産地の生産者部会と地元JAによって管理されています。

 京都府本部では、これからも知的財産の保護と活用を進め、京都府内農畜産物の利益増進に努めていきます。

 問い合わせ先:京都府本部農畜産部園芸課 電話075(311)8218

  • GIに登録された「万願寺甘とう」

     

 

 

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