JAズームイン
JAいび川(岐阜県)
2025年7月7日(vol.1114)
特産柿の集荷・販売を強化 選果場整備、規格外品を活用
岐阜県のJAいび川は、美濃地方の西濃地域の北部に位置し、揖斐郡(いびぐん)一円を管内としています。豊かな水と自然を生かした農業を展開し、主要農作物として水稲、麦、大豆、イチゴ、茶、柿などを栽培しています。中山間地では、揖斐川町春日地区の薬草や久瀬地区の小菊も有名です。
保管場所を増築し 選果機も高性能に
JAいび川は、特産品である柿の集荷後の保管場所の増築、トレー式選果機への更新、検査機で形や糖度などを精密にチェックし品質の保証につなげるため、選果場の機能整備工事を実施し、2022年5月に竣工(しゅんこう)しました。これまで多くの労働力を割いていた箱詰め作業も機械化し、省力化を図っています。

規格外品の活用も重点 取扱量を年々増やす
第10次中期経営計画(22〜24年度)で、農業者の所得増大に貢献するため、柿の規格外品の活用拡大に取り組んできました。取扱量は、22年度は74.4t、23年度は67.6t、24年度は200.9tと増加しています。
特に24年度は気温が高い時期が長く、雨天が少ないことで日焼け被害や着色むらが発生。また、果樹カメムシ被害が多発したことで規格外品が増加しました。
23年度と比較して正品率は低下しましたが、従来は廃棄していた柿を規格外品として集荷・販売することで、所得の確保に努めました。


関係機関と協力し 秀品集荷率の向上へ
今年度が初年度となる第11次中期経営計画では、秀品集荷率を改善させる目標を立てました。今後、大野町かき振興会や揖斐農林事務所などの関係機関と協力し、害虫被害の防止に向けて、防除指導だけでなく地域ぐるみで行う防除対策を呼びかけます。秀品集荷率を今年度は38%、27年度には45%まで向上させていく予定です。
JAいび川(岐阜県)

概要 | 2025年3月31日現在 |
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正組合員数 | 7670人 |
准組合員数 | 6960人 |
職員数 | 242人 |
販売品取扱高 | 23億2千万円 |
購買品取扱高 | 26億9千万円 |
貯金残高 | 1637億8千万円 |
長期共済保有高 | 2620億3千万円 |
主な農畜産物 |
米、麦、大豆、茶、柿、イチゴ、梅など |