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JAいび川(岐阜県)

特産柿の集荷・販売を強化 選果場整備、規格外品を活用

 岐阜県のJAいび川は、美濃地方の西濃地域の北部に位置し、揖斐郡(いびぐん)一円を管内としています。豊かな水と自然を生かした農業を展開し、主要農作物として水稲、麦、大豆、イチゴ、茶、柿などを栽培しています。中山間地では、揖斐川町春日地区の薬草や久瀬地区の小菊も有名です。


保管場所を増築し 選果機も高性能に

 JAいび川は、特産品である柿の集荷後の保管場所の増築、トレー式選果機への更新、検査機で形や糖度などを精密にチェックし品質の保証につなげるため、選果場の機能整備工事を実施し、2022年5月に竣工(しゅんこう)しました。これまで多くの労働力を割いていた箱詰め作業も機械化し、省力化を図っています。

2022年に大規模リニューアル工事を行った果実共同選果場
規格外品の活用も重点 取扱量を年々増やす

 第10次中期経営計画(22〜24年度)で、農業者の所得増大に貢献するため、柿の規格外品の活用拡大に取り組んできました。取扱量は、22年度は74.4t、23年度は67.6t、24年度は200.9tと増加しています。

 特に24年度は気温が高い時期が長く、雨天が少ないことで日焼け被害や着色むらが発生。また、果樹カメムシ被害が多発したことで規格外品が増加しました。

 23年度と比較して正品率は低下しましたが、従来は廃棄していた柿を規格外品として集荷・販売することで、所得の確保に努めました。

最新の施設で特産の柿の選果に取り組む選果員
9月から12月までさまざまな品種の柿栽培に取り組んでいる
関係機関と協力し 秀品集荷率の向上へ

 今年度が初年度となる第11次中期経営計画では、秀品集荷率を改善させる目標を立てました。今後、大野町かき振興会や揖斐農林事務所などの関係機関と協力し、害虫被害の防止に向けて、防除指導だけでなく地域ぐるみで行う防除対策を呼びかけます。秀品集荷率を今年度は38%、27年度には45%まで向上させていく予定です。

JAいび川(岐阜県)
概要 2025年3月31日現在
正組合員数 7670人
准組合員数 6960人
職員数 242人
販売品取扱高 23億2千万円
購買品取扱高 26億9千万円
貯金残高 1637億8千万円
長期共済保有高 2620億3千万円
主な農畜産物

米、麦、大豆、茶、柿、イチゴ、梅など

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