全農グループ会社探訪 JA全農くみあい飼料株式会社
「食」の安心は高品質で安全な飼料・肥料から 43都府県エリアの配合飼料トップメーカー
JA全農くみあい飼料株式会社は、2024年4月に誕生した、国内トップのシェアを持つ配合飼料メーカーです。東北から北部九州までの43都府県を供給エリアとし、年間450万t超の配合飼料の製造・販売をはじめ、安全・安心で高品質な製品・サービスを生産者にお届けし、日本の畜産や皆さまの食の安心を支えています。
安全・安心の製品提供 豊かな食生活を未来へ
JA全農くみあい飼料株式会社は2024年4月1日、JA全農グループの四つの飼料会社(JA全農北日本くみあい飼料(株)、JA東日本くみあい飼料(株)、JA西日本くみあい飼料(株)、ジェイエイ北九州くみあい飼料(株))と、その4社を完全子会社とする持ち株会社JA全農くみあい飼料ホールディングス(株)の合併により設立されました。
畜産用配合飼料の製造・販売だけでなく、養魚飼料の製造・販売、動物用医薬品をはじめとした畜産用機器・資材の販売、畜産農場運営、畜産加工品の製造・販売、および耕畜連携にかかわる肥料の製造・販売など、畜産業を支える幅広い事業を展開しています。全国の畜産農家に安全・安心で高品質な製品を提供し、「生産者と共に豊かな食生活を未来へつなぐ」ことを経営理念としています。
また、JA全農グループの一員として、全国規模のネットワークと業界トップのシェアを生かし、生産者の多様なニーズに対応すること、さらに社員一人一人が挑戦する姿勢を持ち、新たな価値の創造に取り組む企業風土を大切にしています。地域の特性に応じたサービスを提供することで、畜産業の発展に貢献し、地域社会と共に成長し続けることを目指しています。

ふん尿の適正処理で 持続可能な畜産経営
私たちは全農とともに、飼料の消化・吸収効率を高め、鶏ふんの発生量を抑制する独自の飼料「UNKシリーズ」を開発・商品化しました。同シリーズは、ふん量を20%以上削減する効果があり、排せつ物処理の負担軽減に寄与しています。現在は豚用飼料の開発も進めており、全国展開を推進中です。
畜産業における環境負荷の低減、とりわけふん尿の適正処理は重要な課題です。今後も生産性の向上と環境への配慮を両立する飼料の開発に取り組み、持続可能な畜産経営の実現を支援していきます。
また、飼料用米や子実トウモロコシの活用にも取り組んでいます。飼料用米はトウモロコシと同等の栄養価を持ち、主に鶏や豚の飼料として利用されています。子実トウモロコシの生産については、JA全農や地域のJAと連携し、大規模な実証試験を実施しています。これらの取り組みにより、主食用米の需給調整や食料自給率の向上に寄与するとともに、耕種農家と畜産農家が連携する循環型農業の推進を目指しています。



「飼料」のプロフェッショナルとして
代表取締役社長 遠藤 充史氏
私たちはJAグループの一員として、「くみあい配合飼料」を通じて生産者のニーズに応えるとともに、環境対応が求められる畜産・酪農分野においてイノベーションをリードし、持続可能な経営を支えていきます。
従業員一人一人が働きがいを感じ、成長できる環境を提供すること。そして、豊かな食生活と健康を支える畜産物の生産に貢献することが私たちの使命です。地域に根ざし、地域社会に貢献できる仲間と共に、「豊かな食生活を未来へつなぐ」企業を目指して、これからも努力を続けてまいります。

会社の概要 (2025年4月1日現在)
本店所在地●東京都千代田区大手町一丁目3番1号 JAビル
事業内容●
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飼料の製造および販売、肥料の製造・販売
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家畜・家禽(かきん)類の飼育・生産、農畜産物の生産に関する研究
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農畜産物の加工・販売・家畜の取引、畜産用機器・資材の販売
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動物用医薬品の販売、倉庫業、家畜の診療など
創業年月日日●2024年4月
代表者●代表取締役社長 遠藤 充史
従業員数●1263人
公式ホームぺージはこちら https://www.znf.co.jp/
