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JA江刺

「江刺金札米」ブランド100周年 持続可能な農業を次世代につなぐ

 岩手県奥州市内江刺地域をエリアとするJA江刺では、「江刺金札米」「江刺牛」「江刺りんご」「江刺野菜」の4つのブランドを柱とする農業を展開しています。

「赤札」から「金札」へ 品質でその名を轟かせる

 「江刺金札米」は令和3年に100周年を迎えます。江刺地域では、大正10年に誕生した品種「陸羽132号」にいち早く着手し、「品質の良い岩手江刺米」のPRとして「赤札」を付けて販売し話題を呼びました。その後、岩手県穀物検定所の許可を得て「金札」を付することとなり、「江刺金札米」の名を世に轟かせました。

「江刺金札米」100周年を迎えるにあたり、感謝を込めて作成したポスター
稲の生育調査

 

環境に配慮した江刺金札米を次世代へ

 JA管内で取り組む農業は「江刺型農業」と呼ばれています。農地から生まれる稲わらを家畜の餌や敷料に利用し、堆肥は農地へもどすといった、循環を基本とする「耕畜一体」の農業を展開してきました。平成13年から稼働を開始した「JA江刺大地活力センター」では、畜産農家の牛ふんを主原料に、もみ殻や米ぬかなどを混合し、高温発酵処理した製品たい肥を生産・販売。家畜の排せつ物処理の問題を解決するとともに、土づくりに欠かせない良質なたい肥を製造する施設としての役割を担っています。

 「江刺金札米」は99%が減農薬・減化学肥料の特別栽培米です。生産基準を定め、出荷者全員が栽培管理記録簿とGAP(農業生産工程管理)チェックシートの記帳を徹底。使用する農薬は、生産者で構成するJA稲作部会が中心となり、農薬選定会議で決定します。環境に配慮した安全・安心の取り組みに地域が一丸となって取り組んでいます。

 令和2年には生物由来のバイオマス素材を30%使用した業務用米袋を導入。次の100年を見据え、より環境に配慮した取り組みを実践しながら次世代へとバトンをつなぎます。

環境に配慮した新たな取り組みとして導入したバイオマス素材を30%使った業務用米袋
米作りの技術・情熱、恵まれた土地を受け継ぎ100年を迎える産地江刺

 
JA江刺(岩手県)
概要 令和3年3月31日現在
正組合員数 3911人
准組合員数 1724人
職員数 136人
販売品取扱高 57億7千万円
購買品取扱高 18億9千万円
貯金残高 511億円
長期共済保有高 1540億3千万円
主な農産物 江刺金札米、江刺牛、江刺りんご、江刺野菜(キュウリ、トマト、ピーマン)など
 

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