JAズームイン

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広島県
JA尾道市

島から中山間地まで多様な農業「人を育む」「農を育む」「地域を育む」

 JA尾道市は広島県の南東部に位置し、尾道市と世羅町にまたがるエリアを管轄としています。管内の農業は瀬戸内海の島しょ部・沿岸部から北部中山間地域まで広域にわたり、「日本の縮図」とも言われるほど自然環境に恵まれ、多くの農産物が生産されています。

「生産現場の声」を重視した取り組み

 2007年から営農振興計画をスタートさせ、「人を育む」「農を育む」「地域を育む」を基本方針に、担い手や農業者の育成、農家所得の向上に取り組んでいます。19年からは第5次営農振興計画に取り組み、管内の農事組合法人・担い手を対象にJA常勤役員が出向き、生産現場の「声を聴く」活動、また生産者・園地台帳の整備を行うなど、生産者と結びついた施策を立てるための取り組みをすすめています。

農家所得の最大化からヒット商品 「はっさくゼリー」

 農家所得の向上の取り組みの一つ、規格外のハッサクを使用したゼリーを開発し販売に力を入れ、年間360万個以上を売り上げています。19年には新たに「はっさくシャーベット」を商品化。CM作成、インターネット交流サイト(SNS)などを活用した拡大販売に取り組み、21年は60万個を売り上げるヒット商品となり、「はっさくゼリー」に次ぐ「広島土産」として人気を得ています。

ヒット商品となった「はっさくゼリー」と「はっさくシャーベット」
 
 

リニューアルした農畜産物直売所は県内有数に

 20年10月には農畜産物直売所「ええじゃん尾道」尾道店を従来の約2倍の面積に増床し、農産物の売り場面積を増やし地産地消を軸とした「農家所得アップ営農運動」を進めました。県内の土産品を集めた「広島みやげ」売り場を新設し、県内外からの観光客を呼び込むことで、管内農産物のPRにも努めました。現在、出荷会員数は855人、21年度売上高11億8335万円となり県内有数の産直市となっています。

にぎわう「ええじゃん尾道」尾道店
 

ブランド化を目指し新たな振興計画をスタート

 22年度からは第6次営農振興計画をスタートさせ、農業塾や作物ごとの専門塾の開催、積極的に農家に出向むく営農指導、行政等関係機関と連携した就農支援などの活動を計画しています。さらに農産物のブランド化に向けて「尾道ブランド」「世羅ブランド」や全農ひろしまと耕畜連携・資源循環ブランド「3-R(さんあーる)」の取り組みをすすめ付加価値向上と販売力の強化を図り、生産者の所得向上を目指します。

JA尾道市(広島県)
概要 令和4年3月31日現在
正組合員数 1万6718人
准組合員数 1万2833人
職員数 369人
販売品取扱高 33億1千万円
購買品取扱高 25億1千万円
貯金残高 2639億1千万円
長期共済保有高 5783億9千万円
主な農畜産物 米、かんきつ、桃、イチジク、ブドウ、ワケギ、アスパラガス、 トマト、スナップエンドウ

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