中国・貴州省政府が全農を表敬訪問

リン酸肥料原料の安定確保に向け協力関係の強化を確認

　全農は、リン鉱石やリン安の主要サプライヤーである中国の瓮福（おうふく）集団と継続的に良好な関係を築いています。同社の本社はリン鉱石の主要産地である貴州省に位置しており、5月に同省の蔡朝林副省長が来日し、全農の安田忠孝代表理事専務と面談しました。

　全農は、1990年に初めて同省からリン鉱石を購入して以降、リン安や重過石などのリン酸肥料も購入しています。2009年には瓮福集団と戦略的パートナーシップ協定を締結し、関係を強化してきました。現在、中国では肥料の輸出に対して法定検査が導入されるなど、肥料原料の輸出が厳しくなっていますが、貴州省関係者や瓮福集団の協力を得ながら、必要な数量の確保に努めています。

　安田専務からは、リン酸肥料の引き続きの安定確保を依頼。蔡副省長からは、長年にわたる協力関係について謝意が伝えられ、今後も協力関係をより一層強化していくことを双方で確認しました。

　中国の輸出制限は継続していますが、全農では肥料原料の安定確保の実現のため、海外の関係先とのさらなる関係強化に取り組んでいきます。