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大分県
JAおおいた

「おおいた豊後牛」日本一に JGAP認証取得を支援

 JAおおいたは2008年に県内の16JAが合併して誕生、10年に旧JA杵築市が加わった県域JAです。

「おおいた豊後牛」県挙げて販売力強化

 大分県産の黒毛和牛「おおいた豊後牛」は、大分県本部や行政など関係機関と連携し、品質の向上と消費拡大に向け取り組んでいます。特に、専門性を有する営農指導員と生産者との長年の信頼関係による取り組みは大きな成果を上げ、昨年9月の全国和牛能力共進会「種牛」の部で「おおいた豊後牛」が県勢として、同部門47年ぶりに内閣総理大臣賞を受賞し、全国総合で3位となりました。このことは、消費拡大につながる大きなPRとなりました。

 今年9月には「おおいた豊後牛」のうち、飼料米やビールかすなど、旨味を向上させるとされる飼料を与えた4〜5等級の上質な肉のみを「おおいた和牛」として、リーディングブランドを立ち上げ、県を挙げてPRと販売力強化に取り組んでいます。

昨年の全国和牛能力共進会で「内閣総理大臣賞」を受賞した県代表出品者

 

全営農指導員のJGAP資格取得進め持続可能な地域農業振興へ

 JAおおいたでは、GAP(農業生産工程管理)認証取得の支援を2011年から始め、15年に「JAおおいたGAP研究会」を設立しました。JAの全面サポートにより、認証取得への課題となる農家の経費負担を大幅に圧縮することに成功し、JGAPの認証取得が広がっています。

 農家に配るマニュアルの文字を大きく、また、記帳書類の記載方法を工夫するなど、高齢農家にも取り組みやすくしました。

 職員の育成にも力を入れ、全営農指導員の6割以上がJGAP指導員の資格を持ち、県下全域でのサポート体制を整えました。今後は全ての営農指導員の資格取得を目指します。

 農家のやる気を引き出し、安全・安心を中心とした持続可能な農業の実現とさらなる地域農業の振興に向け、JGAP認証を活用しています。

 これまでの取り組みが認められ、2016年度に「GAP普及大賞」、17年度には「大分県農業賞最優秀賞」、農林水産省主催「未来につながる持続可能な農業推進コンクール生産局長賞」など、多くの賞を受賞し、先進団体として全国から多くの団体が視察に訪れています。

 現在、13品目78人がJGAP認証を取得し、さらに4品目約100人が加わります。

視察団体に提供するマニュアルを作成したJAおおいたGAP研究会
JAおおいた(大分県)
概要 平成30年3月31日 現在
正組合員数 5万5819人
准組合員数 4万7835人
職員数 2082人
販売品取扱高 344億円
購買品取扱高 199億円
貯金残高 5590億円
長期共済保有高 1兆9899億円
主な農畜産物 小ネギ、白ネギ、トマト、ピーマン、ニラ、高糖度カンショ、イチゴ、ハウスミカン、カボス、梨、ブドウ、菊、スイートピー、牛、米

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