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JRコンテナで馬鈴しょでんぷんパレット輸送
2025.11.24
麦類農産部
課題の荷崩れなく、輸送力強化に期待
全農は、馬鈴しょでんぷんのさらなる輸送力確保に向け、生産地である北海道から全国の納入先へのJRコンテナによるパレット輸送を10月から開始しました。積み替えや走行時の振動による荷崩れが課題でしたが、荷崩れ防止対策により無事に納入されました。
全農は、北海道産馬鈴しょでんぷんを年間15万t取り扱い、そのうち約5割は紙袋で流通しています。従来からの紙袋バラ積み輸送の手荷役負担軽減を目的に、JA、でんぷん工場、ホクレン、輸送業者と連携し、パレット輸送の試験を進めてきました。
昨年10月には20tトレーラーでのパレット輸送を開始し、さらなる輸送力確保のため、今年10月からJRコンテナでのパレット輸送を開始しました。
鉄道輸送は、トレーラーと比較してコンテナ貨車への積み替えや走行時の振動が大きいため、荷崩れが課題でしたが、ラッピングや糊(のり)の塗布など強固な荷崩れ防止対策を施し、5年にわたる検討と数十回の輸送試験を経て実現しました。
初荷は北海道釧路市から兵庫県尼崎市までの長距離輸送を経て、荷崩れなく無事に納入されました。
全農は、今後も馬鈴しょでんぷんのパレット輸送化を推進し、産地・実需者における物流負担の軽減と安定供給に努めます。







