経営管理委員会会長 就任ごあいさつ
現場の声を全農経営の中心に 農業で未来を創る挑戦を先導
経営管理委員会会長 吉見 一弥私は常日頃、「組合員の困りごとに即応し、期待を超える価値を届ける」ことを信条としてきました。JAという組織にお世話になり、すべての部門の現場経験を通じ、全農が真に果たすべき役割は、巨大な経済事業体であること以上に、「現場の不安を希望に変える、最も身近なパートナーである」と確信しています。
JAは、生産資材の供給や農畜産物の販売支援にとどまらず、金融、共済、福祉など幅広い事業を通じて、地域住民の暮らしを支えています。また、組合員や地域住民との顔の見える関係を基盤に、それぞれの地域課題に応じたきめ細かな対応ができることも大きな強みです。人口減少や高齢化、担い手不足が進む中、JAグループの役割はますます重要になっています。
また、日本農業は生産資材価格の高騰や気候変動などの課題にも直面しています。地域社会の活力低下も進み、農業と地域の持続性は一体不可分の課題となっています。地域が疲弊すれば農業も弱まり、農業が衰えれば地域も維持できません。この負の連鎖を断ち切るためには、広域的かつ機動的に課題へ対応できる全農の役割が極めて重要です。
私は副会長としての3年間、資材高騰や人手不足等への対応に取り組むとともに、海外の原料サプライヤーとの関係強化にも努めてまいりました。こうした経験を生かし、5つの重点課題に取り組みます。
第一に、現場直結の全農です。地域や組合員の声を丁寧にくみ取り、JAと一体となった迅速な意思決定と実践を進めます。第二に、稼げる農業の実現です。販売力やブランド力の強化、輸出拡大、スマート農業の推進を通じて、次世代に誇れる農業を目指します。第三に、地域社会を支えるインフラとしての役割強化です。行政や関係機関との連携を深め、地域活性化に貢献してまいります。第四に、環境変化に強い経営基盤の確立です。調達・物流の最適化やデジタル化による業務効率化を進めます。第五に、人材育成です。若手職員の挑戦を後押しし、多様な人材が活躍できる組織づくりを進めます。
農業が衰退すれば、日本の食卓は守れません。私は、現場の声を全農経営の中心に据え、組合員・JA・地域が一体となって「農業で未来を創る」挑戦を先導してまいります。「なくてはならない全農」の実現に向け、全力で取り組んでいくことを表明し私の所信といたします。





