JAズームイン

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兵庫県
JA兵庫西

ライスセンターを再編・整備 米の販売力強化、品質も向上

 JA兵庫西は、兵庫県の姫路市・たつの市・赤穂市・相生市(一部)・宍粟市山崎町・神河町・市川町・福崎町・太子町・上郡町・佐用町の5市6町をエリアとし、瀬戸内海と中国山地の間に位置しています。水稲を中心に多種多様な農産物が栽培されるほか、肉牛の生産も盛んです。

3ブロックのRCサテライト方式に

 JAは米の品質向上と販売高向上に向けて、2018年から本格的にライスセンター(RC)の再編・整備に着手しました。23年3月末現在で管内に17カ所のRCを有しており、年間約8000tの水稲を乾燥・調製しています。

 RCの数が多いことから、要員や施設の修繕費などが増加し、効率的な稼働が課題でしたが、近年ではサテライト方式を採用することで対応しています。管内を東部、中央部、西部の3ブロックに区分し、各RCを基幹施設、補完施設、荷受け施設に位置付け、半乾燥以降の処理を三つの基幹RC中心に集約しました。これにより、荷受け施設の機能が最小限になったことに加え、乾燥調製機械の性能を高めた基幹RCを整備することで、製品の高品質化を図り、利用者の利便性も維持しています。

機能を増強した赤穂ライスセンター
 

赤穂RCの機能増強 遠赤外線方式に変更

 22年4月には、西部地区の基幹RCである赤穂RCの機能を増強しました。乾燥機を遠赤外線方式に変更したことで、もみが中心から暖まるため、乾燥むらが減り、短時間で高品質な製品に仕上げることができるようになりました。

 また、補完施設で荷受けしたもみを一時的に保管する貯留ビンも増設しました。50t入る貯留ビンを4本から14本にするとともに、2カ所の荷受け口を設置し、荷受け処理能力を高めています。

 今回の施設再編で、赤穂市、相生市、上郡町、佐用町の2市2町を対象とした広域利用施設となり、22年産米は約1800tの乾燥・調製を行いました。また、新たな品種(もち米や酒造好適米など)の受け入れも可能となりました。

 なお、赤穂RC以外の基幹RCでも、乾燥調製機の入れ替えや低温倉庫の建設による効率的な米の保管などを進めています。

 生産資材の高騰が続く中、RCの再編により、乾燥機の導入や買い替えなどの投資が難しい生産者を支えることで、生産コストの低減と農業者の支援に取り組んでいます。

導入した最新の荷受けシステム

JA兵庫西(兵庫県)

概要 2022年3月31日現在(前年度の事業年度末実績)
正組合員数 4万7264人
准組合員数 5万6772人
職員数 1287人
販売品取扱高 63億1千万円
購買品取扱高 31億5千万円
貯金残高 1兆4698億2千万円
長期共済保有高 1兆7230億8千万円
主な農畜産物 米、小麦、大豆、黒大豆、小豆、肉牛、ダイコン、ニンジン、軟弱野菜、イチジク

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