JAズームイン

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秋田県
JAかづの

特性を生かして地域一体で「かづの北限の桃」をブランド化

 JAかづの管内である鹿角市と小坂町は秋田県の最北に位置し、中山間地の冷涼な気候を生かした果樹や夏秋野菜、水稲との複合農業が盛んな地域です。

JAと行政と生産者 連携してブランド確立

 JA管内は果樹栽培で、古くからリンゴの産地でしたが、価格の低迷や気象災害などの被害によるリンゴ栽培の改善策として、生産者が桃の栽培を導入したのが始まりです。JA、市や県、生産者が一体となって栽培面積100ha構想を掲げ、光センサーの導入や苗木の補助など産地づくりに取り組み「かづの北限の桃」のブランドを確立。2003年に商標登録をしました。

 「北限」の由来は、最北の産地という意味ではなく、主力品種の「川中島白桃」が主要産地から2週間ほど遅い9月上旬から収穫され、市場への出荷が一番遅いことから名付けられました。

鹿角の特産「かづの北限の桃」
北限の桃ジュース

 

安定した品質に需要 人材確保が課題に

 JAの桃は、光センサー選果機で糖度・色・大きさが選別され、基準を満たした桃だけが「かづの北限の桃」として出荷されます。

 光センサー選果機を導入したことで、全国で桃が品薄になる時期に高品質な桃を安定して出荷できることから、消費者や市場関係者から高い評価を得ており、市場からは、今の倍以上の出荷量を求められています。

 また、北限の桃を通年で楽しめるよう加工したジュースやグミ、ケーキなどさまざまな商品も販売されています。

 需要が伸びている一方で、収量の確保や人材不足が課題となっています。そこで、新たな人材の確保に向け、鹿角市や県と連携し、年間を通して果樹サポーター育成講習会を無料で実施し、人材の育成を行っています。

 今後もさらなる生産拡大に向け、県や市と連携し生産者の確保、人材育成に努めていきます。

光センサーで糖度・色・大きさを選別
 
 

JAかづの(秋田県)

概要

2023年3月31日現在

正組合員数 2724人
准組合員数 3150人
職員数 125人
販売品取扱高 25億6千万円
購買品取扱高 54億円
貯金残高 370億1千万円
長期共済保有高 1256億9千万円
主な農産物 米、桃、リンゴ、キュウリ、トマト、シイタケ、花き

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