県本部だより

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栃木県本部

「いちごゆめファーム」が平成30年産から栽培スタート

「いちご王国とちぎ」の確固たる地位確立へ

いちごゆめファームでの収穫作業

 栃木県本部では昨年度から、いちご実証栽培施設「いちごゆめファーム」を設置し、生産者の所得向上と高齢化に伴う生産者数や面積の減少といった課題解消に向けて力を注いでいます。

2本の柱を掲げ実証栽培スタート

 同施設では、「全農独自のいちご高単収生産パッケージの実証と提案」、「次代の担い手の育成・ネットワーク基盤づくり」の2本の柱を掲げ、実証栽培を行っています。

①生産量全国1位のJAはが野管内で高収量栽培に取り組む生産者と提携し、レベルの高い安定・多収栽培技術の実証に取り組んでいます。さらに、その実証データを基に、いちご農家への情報提供や営農支援を行えるようなシステムを構築しています。

②新たにいちご栽培に取り組む担い手や高単収を目指す担い手を対象とした受け入れ研修の実施、全農職員やJA職員への栽培技術の研修といった、研修施設としての役割も果たしています。 

収量8㌧/10㌃へ挑戦 初年度実績は6.2㌧

 優良な土壌を生かして初期投資を抑制できる土耕栽培と、夜冷栽培による早出しを組み合わせた栃木県型多収栽培技術を採用し、県内慣行栽培の単年平均収量4.2㌧/10㌃のところを、「収量8㌧/10㌃」を目標とした栽培モデルの確立を目指しています。一般型のパイプハウスにウォーターカーテンやクラウン冷却設備、LED電照や炭酸ガス発生装置などの設備を取り入れ、データの収集・分析を行っています。また、ICT制御システムでの管理も採用しています。

 定植は平成29年8月27日。収穫期間は平成29年10月20日〜平成30年5月31日の約7カ月間。30年産の実績は、6.2㌧/10㌃となりました。今回の課題を踏まえ、31年産の栽培に生かしていきます。

 同施設では今後も、いちご生産における高単収生産パッケージの発信・普及に力を注ぐとともに、将来を担う担い手のネットワーク基盤づくりを行い、「いちご王国とちぎ」の地位確立に取り組んでいきます。

 

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