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福島県
JA福島さくら

待望のCBSが完成和子牛生産を下支え

 JA福島さくらが出資する農業生産法人「株式会社JA和牛ファーム福島さくら」(田村市常葉町)に3月28日、待望のキャトルブリーディングステーション(CBS)が完成しました。

子牛の生産・出荷と子牛受託・育成柱に

完成したキャトルブリーディングステーション
完成した施設を視察する内堀雅雄福島県知事(手前右)

  竣工式には同和牛ファームの管野啓二代表取締役社長や同JAの結城政美代表理事組合長らが出席。管野社長は「震災後、飼育農家戸数と飼養頭数の減少が問題視されていた。そこで、JA自らが畜産振興の旗を揚げ先頭に進むことを決めた。今後、この農場がモデル牛舎と呼ばれるのにふさわしい、地域に誇れる飼養管理をしていきたい」とあいさつしました。

 同施設は、東日本大震災と原発事故の影響により生産農家の飼養中止が増加し、繁殖農家戸数と繁殖母牛頭数の減少に歯止めがかかっていない状況にあるため、繁殖母牛により子牛を生産・出荷するブリーディング事業と、農家から不妊牛などを預かりリハビリ・人工授精を行ったり、委託を受けた子牛を育成し出荷するキャトル事業を軸としています。併せて、管内の和牛繁殖農家の経営基盤の確保や低コスト生産による所得向上と新規就農研修生の受け入れなどにより繁殖牛農家の間口を広げ、生産基盤の強化と飼養頭数維持を目的としています。

発情発見器など最新の機器を導入

 施設は、1万736平方㍍の敷地に繁殖雌の飼育牛舎や分娩(ぶんべん)舎、哺育舎、子牛育成舎、堆肥舎などがあり、発情発見器やモバイル牛温計などの最新の機械を導入し、安全出産にもつなげていきます。

 2019年度から預託規模は80頭、繁殖雌牛100頭を飼養し子牛を生産していく計画となります。

牛舎に取り付けた牛の様子を監視する養牛カメラ
JA福島さくら (福島県)
概要 平成31年2月末
正組合員数 3万8853人
准組合員数 3万5011人
職員数 1486人
販売品取扱高 153億9千万
購買品取扱高 96億3千万円
貯金残高 6518億9千万円
長期共済保有高 1兆7977億1千万円
主な農畜産物 米、ピーマン、トマト、梨、ネギ

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