JAズームイン

ドローン使い施肥・防除 地域農業の活性化を支援

2025.12.22
JA京都にのくに (京都府)

京野菜で生産振興

 JA京都にのくには、京都府北部に位置し、米・茶・小豆、また、2017年6月に地理的表示(GI)保護制度に登録された肉厚で甘みのあるトウガラシの「万願寺甘とう」、コクがあり甘みが強い黒大豆エダマメの「紫ずきん」などの京野菜を生産振興しています。

地理的表示(GI)保護制度に登録された万願寺甘とう

JA出資型農業生産法人設立で地域の農業振興・活性化

 JAでは、2017年1月に管内の1地区をモデル地区として、JA出資型農業生産法人「(株)アグリサポート夢」を設立しました。地域・耕作条件に合った作物の栽培による優良農地の保全や、近年多発する自然災害の際には、被害を受けたハウスの復旧作業などを行い、地域の農業振興・活性化に貢献しています。

農作業の効率化をめざして

 現在は、地域から借り受けた農地で水稲約1300a、小豆約50a、「紫ずきん」約30aを栽培する他、水稲苗の育苗業務を請け負っています。

 また、農業用ドローンを2機導入し、JA管内の圃場(ほじょう)で水稲仕上げ防除を約65ha、穂肥の施肥を約14ha、麦の基幹防除約13haを行っています。今後は豆類および野菜の防除・施肥作業でドローンを活用した作業体系を確立し、農作業の効率化や単収の向上、スマート農業の普及拡大に取り組んでいきます。

 その他、年々増加し、農業者の所得増大・農業生産の拡大の妨げになっている有害鳥獣被害を防止するため、地域で取り組む金網フェンスの設置作業にも積極的に参加しています。

 さらに、新規就農希望者への研修や京都府農林産業体験ツアーを受け入れ、地域雇用創出や食と農を基軸にした都市との交流事業を通じて、地域の活性化に取り組んでいます。

 今後も、優良農地の保全と食と農を通じた地域の活性化に向け、取り組んでいきます。

ドローンによる基幹防除
体験交流学校

JA京都にのくに(京都府)

概要
2025年3月31日現在
  • 組合員数
    1万9943人
  • 職員数
    238人
  • 販売品取扱高
    18億3千万円
  • 購買品取扱高
    13億1千万円
  • 貯金残高
    1520億2千万円
  • 長期共済保有高
    4150億8千万円
  • 主な農産物
    米、万願寺甘とう、茶

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