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「いわき長ネギ選果調製施設」 秋冬ネギ産地維持へ本格稼働

2025.12.15
JA福島さくら(福島県)

 JA福島さくらは、福島県の中央部から東部・南東部にかけての広域に位置し、「JA福島さくら園芸ギガ団地」の推進を通じて、地区ごとに園芸振興品目の確立を進めています。

 郡山地区ではキュウリ、たむら地区ではピーマン、いわき地区では長ネギ、ふたば地区ではトマトを重点品目として取り組んでいます。

持続可能なネギ産地確立を目指して

 いわき地区では2025年11月21日、生産者の出荷調製作業の軽減と持続可能なネギ産地の確立を目指し、「いわき長ネギ選果調製施設」の操業開始式を開催しました。同施設は今年2月に完成し、画像選別機(1時間最大4000本)や根葉切り・皮むき機などを備えており、秋冬ネギの出荷期に合わせて本格稼働を迎えました。

稼働したいわき長ネギ選果調製施設
施設の内観

安定的な供給によるブランドの強化

 いわき地区では、ネギの販売量の約9割を秋冬ネギが占め、国の指定産地にも登録されています。1998年ごろには年間900tの出荷量を誇りましたが、生産者の高齢化や担い手不足により耕作面積が減少し、指定産地の維持が課題となっていました。

 同施設では、生産工程の中で最も労力を要する選別・調製作業(労働時間の6割強)を施設が担うことで、生産者の負担軽減と産地維持につなげることを目的としています。

 操業開始式には、いわき市、県いわき農林事務所、市場関係者、同JA役職員など約50人が出席。施設の概況報告や販売宣言の後、志賀博之代表理事組合長ら関係者がテープカットを行い、操業を開始しました。

 志賀組合長は「施設の活用を通じ、県内外へ安定的にいわき長ネギを供給し、ブランド力の強化を図っていきたい。そのためにも、生産者の皆さまに積極的に施設を利用いただけるよう推進していく」とあいさつしました。

お披露目会で施設の説明を受ける部会員たち
施設の操業を開始
操業開始式でテープカットをする志賀組合長(左から4人目)ら

JA福島さくら(福島県)

概要
2025年2月28日 現在
  • 正組合員数
    3万8443人
  • 准組合員数
    3万2822人
  • 職員数
    1132人
  • 販売品取扱高
    150億6千万円
  • 購買品取扱高
    77億4千万円
  • 貯金残高
    6434億6千万円
  • 長期共済保有高
    1兆5517億6千万円
  • 主な農産物
    ピーマン、トマト、キュウリ、梨、インゲン、ネギ、イチゴ

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