特集

福島県JAの「みえるらべる」取得支援

2025.10.27
福島県本部、耕種総合対策部

NEサポシステムを活用し算定、事務作業減

 福島県本部は、県内JAの「みえるらべる」取得を支援しています。今回、全国で初めて会津よつば農業協同組合稲作部会新鶴支部が、担い手営農サポートシステム(NEサポシステム)を利用し、農水省へ報告しました。今後は同システムを利用した事務作業簡略化を通じて、「みえるらべる」の取得を促進し、実需者へのPRを強化していきます。


GHG削減、生物多様性保全を可視化 農産物の付加価値向上にも

 農水省は、みどりの食料システム戦略の取り組みの一つとして、2024年3月に農産物の環境負荷低減の取り組みの「見える化」(ラベル愛称=みえるらべる)の本格運用を開始しました。「見える化」は、農業の生産段階における温室効果ガス(GHG)の削減への貢献や生物多様性の保全などの環境配慮の取り組みを評価し、星の数で分かりやすく表示する仕組みです。

 持続可能な農業への関心が高まる中、環境負荷を低減した農産物を選択する消費者の増加が見込まれており、「見える化」の仕組みを活用した農産物の付加価値向上や販売促進が期待されています。

 福島県本部は仕組みの開始と同時に、県内JAへ排出量および吸収量の算定支援をはじめ、これまでに3JAが「みえるらべる」を取得しました。

会津よつば農業協同組合稲作部会新鶴支部がシステム活用し全国初みえるらべる取得

 耕種総合対策部が開発した「担い手営農サポートシステム」の「脱炭素見える化機能」は、複数生産者の生産履歴簿から必要な情報を抽出・編集し、算定から農水省への報告までの一連の作業を一括処理できるシステムです。

 これまで、GHG排出量の算定や報告書類の作成には、多くの事務作業が必要でした。このシステムを活用することで事務負担の大幅軽減、生産部会単位での算定が容易になり、JAグループの強みである地域のまとまりを生かした効率的な運用が可能となりました。

 今回、会津よつば農業協同組合稲作部会新鶴支部が全国で初めて、同システムを利用して「みえるらべる」を取得しました。福島県本部は今後、このシステムを活用して県産農産物の「みえるらべる」取得を促進し、実需者へのPRを一層強化していきます。

 耕種総合対策部は同システムの普及を通じて、全国における環境調和型農業の取り組み拡大を支援していきます。

みえるらべる(JA会津よつば)

【問い合わせ先】
全農耕種総合対策部 生産振興・グリーン農業推進課 
メールアドレス:zz_zk_seisanshinko@zennoh.or.jp

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