特集

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【SDGs貢献活動】貧困と食品ロス解決へ各地で進む食料支援

 全農はSDGsに貢献する取り組みの一環として、フードバンクや子ども食堂などへの支援を行っています。コロナ禍による困窮も発生する現在、ますます重要な活動となっています。「生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋になります」という経営理念の通り、生産者と食料を必要とする人々をつなぐ活動が各地で行われています。全国各地で行われている取り組みの一部をご紹介します。


茨城県本部

コロナ禍で困窮する学生を支援 試験圃場のハクサイ寄贈

 茨城県本部は1月29日、コロナ禍で生活が困窮している学生の支援を目的に、市民ボランティアの「学生支援プロジェクト」を通じて茨城大学へハクサイ約300玉を贈りました。贈ったハクサイは、県本部の試験圃場(ほじょう)で品質比較試験のために栽培したものです。他にも「フードバンク茨城」へ精米を提供するなど、積極的に支援を進めています。

試験圃場で栽培したハクサイを寄贈
 

群馬県本部

国の緊急需給調整事業を活用しフードバンクへ寄贈

 群馬県本部は、「フードバンク北関東」を通じてJA利根沼田のレタス、JA嬬恋村のキャベツ、JA佐波伊勢崎・JA邑楽館林のハクサイを無償提供しました。子ども食堂や福祉施設、生活困窮者支援団体などに引き渡されており、一人親世帯にも好評です。今後もJAと協力し、フードロス削減などに取り組んでいきます。

フードバンクへ提供する野菜の引き渡し
 

新潟県本部

地産地消。子ども食堂などへ県産野菜を提供

 新潟県本部は昨年6月中旬から11月下旬まで、園芸実証ハウスや県本部選果施設で収穫・選別したタマネギ、ミニトマト(アンジェレ)、パプリカを子ども食堂やフードバンクなど12団体へ提供しました。

 地産地消の取り組みの一つとして、丹精込めて生産された県産野菜を一人でも多くの消費者へお届けできるよう、今後も活動を継続していきます。

子ども食堂で提供された「たまねぎたっぷり夏野菜カレー」
 

大阪府本部

フードバンクへ「もち米」寄付

 大阪府本部は昨年12月、餅つきの時期に合わせて「もち米」を「ふーどばんくOSAKA」へ寄付しました。ふーどばんくOSAKAは貧困問題や食品ロス削減に取り組むとともに受け手の食育につなげることを目標とする組織です。子ども食堂などを通じて食品を必要とする人へ届けられ、過去にはお茶やゴマなども寄付しています。

 大阪府本部は、SDGsの目標を達成するため、今後もフードバンク支援に取り組んでいきます。

 

兵庫県本部

山田錦パックご飯と県産米を寄贈

 兵庫県本部は認定NPO法人「フードバンク関西」を通じて、酒米生産者応援のために開発した「山田錦パックご飯(非売品)」や兵庫県産米を贈りました。「パックご飯は、子どもたちが自分たちだけでもお昼ご飯に温めて手軽に食べられるので、とても喜ばれます」と好評をいただいています。

寄贈品は「夏休み生活困窮子育て世帯応援食品パック」の一部に活用
 

鳥取県本部

鳥取県内の子ども食堂へ食材を提供

 鳥取県本部は、鳥取県と連携して県内の子ども食堂17カ所へ食材を提供しました。今回提供した食材は、本県本部と取引のある農事組合法人「八頭船岡農場」のキャベツです。子ども食堂で提供している料理やお弁当に使われており、いろいろなおかずに万能に使える食材の提供に感謝の言葉をいただきました。

提供したキャベツが使われたお弁当(一例)
 

福岡県本部

県内団体と連携し困窮者支援と食品ロス削減に貢献

 福岡県本部の営農部門では、「福岡県フードバンク」協議会の正会員として行政や県内団体と連携し、「安定的で持続可能な地産地消型の食品ロス削減システム」の構築に取り組んでいます。

 また、園芸部門では昨年度5月から国の緊急需給調整事業を活用し、子ども食堂や福祉団体などへリーフレタスの供給を行いました。

各地のJA拠点よりフードバンクへ引き渡し

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