JAズームイン

JAズームイン
大分県
JAおおいた

生産部会198組織の活性化へ 活動を数値化、情報共有も強化

 JAおおいたは、大分県内を事業エリア(3JA除く)とする県域JAです。

 大分県は、瀬戸内海・豊後水道に面しており、くじゅうの山々や緑豊かな森林により育まれた豊富な水資源など、さまざまな天然資源に恵まれています。気候は温暖で、起伏に富んだ地形により適度な寒暖の差もあることから、それぞれの地域の自然環境のもとで生産される農畜産物は絶品で県民だけでなく、県外、海外からも人気です。

「健康診断」もとに将来ビジョン策定へ

 JAおおいたには品目別・地域別に生産部会が198組織あり、4430人が加入しています。JAグループ大分と県などでつくる大分県農業総合戦略会議は、2021年10月に農業システム再生に向けた行動宣言をまとめ、園芸振興などと並行してJAの営農指導強化に取り組んでいます。

 その一環で、22年度に県内31のモデル部会で、活動実態を数値化する「健康診断」を実施しました。「過去3年に新技術を導入したか」「Web農業簿記を使っているか」など27の診断項目をJA担当者が5段階で評価し、課題を洗い出しました。診断は年に1回行い、採点結果を基に部会員や普及指導員、市町村の担当者を交えて将来ビジョンを策定し、改善に取り組んでいます。

研修会で部会の健康診断について意見を交わすJA担当者ら

部会にLINEグループ 営農指導員と連携強化

 部会員間や営農指導員との情報共有を強化するために22年10月からLINE WORKSの外部トーク連携機能を利用して、部会ごとに176個のLINEグループを開設しました。

 JAから発信する主な情報は、市況、気象情報や台風対策、部会活動予定などです。これまでは、JA担当者が部会員へ電話やファクス、選果場での掲示で周知していましたが、LINEを活用することで、本人に直接、確実に届けることができるようになりました。9月末までに1500人以上の登録を目指して部会員に登録を呼びかけています。

 これからも、自然豊かな大分県農業の魅力を高めるため、収量と品質向上を目指して生産者への営農指導の充実と研さんに励み、地域社会の活性化に貢献する農業の充実に取り組みます。

LINEグループ登録を呼びかけるチラシ(2次元コードはダミーです)

JAおおいた(大分県)

概要

2023年3月31日現在

正組合員数 5万2295人
准組合員数 5万1197人
職員数 1860人
販売品取扱高 350億円
購買品取扱高 200億円
貯金残高 5750億円
長期共済保有高 1兆7646億円
主な農畜産物 カボス、ピーマン、高糖度カンショ、白ネギ・小ネギ、イチゴ、ニラ、トマト、ハウスミカン、梨、ブドウ、スイートピー、輪菊、豊後牛、米

カテゴリー最新記事

ページトップへ