県本部だより

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群馬県本部

群馬県米麦種子センターが始動

3JAの施設集約、優良種子を供給へ

 群馬県本部は、県内の米麦種子の調製作業を担う県内3JAの各種子センターが建設して35年以上が経過し老朽化が進んでいたため、既存の種子センターを1カ所に集約する広域化について関係機関などと検討を進め、「群馬県米麦種子センター」を竣工(しゅんこう)しました。


 同センターは県内15JA、JA群馬中央会、県米麦大豆振興協会、県本部などで構成した一般社団法人で運営し、作業全般を種子センター運営で実績のあるJA佐波伊勢崎へ委託しています。

 4月22日に竣工式を執り行い、林康夫運営委員会会長をはじめ、県内各JAの組合長や行政関係者ら約60人が出席し、施設の円滑な運営を祈願しました。林会長は竣工式で「県域全体の種子調製の受け皿機能を発揮するとともに、最新の調製機器導入により、生産者へ均質な優良種子の安定供給を図っていきます」と話しました。           

選別設備は国内製で統一 

 同センターは、鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約1873㎡。比重選別機、脱芒(だつぼう)機、色彩選別機、精選機などの選別設備は国内製で、万が一の機械の故障時も部品の供給が迅速に対応でき、マシンダウンを最低限に抑えられます。

 既存の種子センターが同時期に調製していた作業を、同センターでは順次実施するため一時原料置き場や一時製品置き場も設置しました。

群馬県米麦種子センターの外観
水稲・小麦・大麦に対応 年間処理製品は約800t

 6月から稼働し、6月から8月に麦類、10月から12月に水稲を予定し、年間処理製品重量は約800tを見込んでいます。

 米麦は、群馬県の農家収入を支え、経営基盤となる重要な品目です。気候変動に伴う猛暑の影響などがあるものの、高品質な種子を安定的に生産者に届ける使命を認識し、群馬県本部は今後も県内JA、関係機関と連携しながら、米麦生産の維持・発展に向けた優良種子の確保と安定供給を目指します。

国内製の比重選別機
袋詰めし積み上げられた大麦種子「シュンライ」

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