令和8年年頭会長あいさつ 将来にわたって日本の食料を守り、生産者と消費者を安心で結ぶ

全国の組合員、JA、県連ならびに関係者の皆さま、新年あけましておめでとうございます。旧年中は本会の事業全般にわたり、利用結集いただき、心より感謝申しあげます。
令和8年が、豊かな実りと組合員の笑顔あふれる一年となることを願うとともに、全農グループの役職員・従業員が心をひとつにして、経済事業を担う全国連として皆さまからご評価いただけるよう、全力で努力することをお約束いたします。
昨年もまた、大雨、高温、渇水、台風などの自然災害や、鳥インフルエンザ等の重要家畜疾病により、各地で多大な農業被害が発生しております。
被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申しあげる一方で、全農は組合員の営農と地域農業の一日も早い復旧・復興に向けて、必要な対応に力を注いでまいることをお伝えいたします。
一昨年の夏場以降、米の生産・流通・消費にかかわる社会的な関心が高まっております。とりわけ政府備蓄米の流通にあたっては、全農グループの総力を結集し、計画どおり8月末までに販売を完了することができました。入札・契約・輸送・販売・精米加工・事務処理・広報対策など、一連の業務について、全農グループの機能がしっかり発揮された証であると安堵しているところです。
農業を取り巻く環境は、かつてないスピードで変化しております。このため全農は、令和7年度を初年度とする「JA全農事業ビジョン2030」を策定し、長期的な事業の方向性と目標を明確にいたしました。
全農が発足して半世紀、この間育んできた“つくる”力、“とどける”力、そして“つながる”力は全農グループ事業のエンジンですが、時代が求める新たな機能の開発には投資し、他企業・団体とは連携を深め、今後も目まぐるしく変化する事業環境に柔軟に対応してまいります。
生産者の営農継続と地域農業の振興が全農グループの存在意義であり、2030年のめざす姿「持続可能な農業と食の提供のために“なくてはならない全農”であり続ける」の実現に向け、今年も役職員・従業員一同邁進いたします。
農業を守ることは、国民を守り、国土・環境を守るということ。農業という名の国の基幹産業を日々担っているという誇りを胸に、農業と地域を支えるJAグループの大きくて深い価値を世の中に発信することについても積極的に取り組んでまいります。
結びに、この一年が皆さまにとって輝かしい年となることを心から祈念し、新年のごあいさつといたします。





