特集

乳肉複合農場「全農美土里ファーム」が稼働

2026.06.01
福島県本部

福島県内畜産・酪農生産基盤の復興拠点 に

 福島県本部の子会社・(株)美土里耕産は、建設を進めてきた乳肉複合農場「全農美土里ファーム」の稼働を始め、4月17日に福島県田村市で竣工式を開きました。同農場は東日本大震災に伴う原発事故の影響で縮小した原子力被災12市町村の畜産・酪農業の再建を目的に建設したものです。


 全農美土里ファームは、乳牛約1200頭、和牛繁殖牛約50頭など、合計2650頭を飼養予定の大規模乳肉複合農場です。原発事故のため避難を余儀なくされた原子力被災12市町村内の畜産・酪農の生産基盤の復興を目指し、国・県の復興事業を活用して設立しました。整備した施設の延床面積は約5.8ha。省力化と生産性向上のため搾乳ロボットなどの最新機器を導入しています。

生乳、和牛子牛生産で地域貢献

 農場では、日量約30t、年間約1万1000tの生乳を生産するとともに、受精卵移植技術を活用して乳牛から和牛子牛を生産し、被災12市町村管内の畜産農家に優先的に供給する予定です。また、地域の飼料作物生産者との耕畜連携を進め、除染で低下した地力の回復および地域産飼料作物の有効活用に取り組みます。 

 竣工式には農水省や復興庁などの行政機関のほか、桑田義文理事長をはじめ本会関係者約50人が出席しました。美土里耕産の安達正則社長が「被災地の畜産復興に貢献し、県内畜産生産の拠点になるよう取り組んでいきたい」とあいさつしました。

 農場では今年2月から乳牛を導入しており、今後約3年間で最大頭数まで徐々に増頭する予定としています。

全農グループの人材・知見活用

 同ファームの取得、運営開始にあたっては、美土里耕産と福島県本部、畜産生産部および関係するグループ会社が連携し、グループ内外農場での長期研修を通じて、従業員の育成を行ってきました。そのメンバーたちが即戦力として農場の運営に取り組んでいます。

 また、稼働開始段階から全農畜産部門の3研究所(飼料畜産中央研究所、家畜衛生研究所、ET研究所)との連携を密にし、全農グループの知見を農場運営に反映するとともに、農場で実践した結果をフィードバックするなど、相互の技術の底上げに取り組みます。

 同ファームは復興のシンボルとなるよう、力を尽くしていきます。

関係者によるテープカット
完成した全農美土里ファーム
農場で生まれた乳牛の子牛 元気に育っています!
生乳の出荷もスタート! 搾乳ロボットは今後稼働予定

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