JAズームイン

豊かな自然で多様な農業 協同の力を未来の活力に

2026.11.02
JAひがしうわ

 JAひがしうわのある西予市は、愛媛県の南西部に位置しています。管内は温暖な海岸部の海抜0mから山間部の1400mと広範囲で、自然条件を生かしたかんきつ、米麦、野菜、落葉果樹などの耕種部門、酪農をはじめとする畜産経営が融合した多様な農業形態が魅力です。
 一方で組合員の高齢化に伴い、年々生産額が減少していることから、JAでは多様な産地だからこその強みをつくるため、2010年から農業振興計画を進めています。現在は第4期目で、「担い手を育て、生命(いのち)をつなぐ産地づくり」をテーマに取り組んでいます。

「にじのきらめき」の育苗 
「にじのきらめき」の稲穂

所得向上へ「にじのきらめき」を導入

 夏が比較的涼しい管内は、県内有数の米産地です。しかし、近年の猛暑で「あきたこまち」の品質・収量の低下が問題となっていました。そこで、ポスト「あきたこまち」として、高温耐性のある良食味多収品種「にじのきらめき」に着目。2020年からの試験栽培で生育状況や食味を確認、25年から県内で初めて、「あきたこまち」から全面転換しました。
 講習会やJA広報誌での周知、農家間での口コミを通じて想定以上の種子注文があり、管内全体で爆発的に拡大。24年産は4.5ha、25年産は260ha、今年産は500haを超える作付面積となりました。25年産は1等米比率90%、10a平均収量600kgと、価格高騰も含めて農家の所得向上につながりました。

耕畜連携による循環型農業の強化

 管内の野村町、城川町は県内有数の畜産地帯です。JAでは2か所の堆肥センターで完熟堆肥を20年以上作っており、高品質と好評です。畜産農家で処理しきれなくなった牛ふん・豚ふんだけで作る堆肥は「土づくりには欠かせない」と、かんきつ、米麦、野菜、落葉果樹などに利用されています。
 昨今の肥料高騰の中、窒素分を多く必要とする「にじのきらめき」などにも使われています。また、国産粗飼料の協力体制の強化に向け、耕種農家と畜産・酪農家との耕畜連携を進めています。
 JAでは、豊かなジオ(自然)の恵みに育まれた農業に夢を託し「協同の力」を再認識するとともに、農業の振興、地域との共生に向け、組合員と手を携えながらしっかりと歩みを進めています。

天日乾燥
発酵途中の堆肥からうっすら湯気(切り返し作業)
堆肥の袋詰め作業
概要
2026年3月31日 現在
  • 正組合員数
    3842人
  • 准組合員数
    4520人
  • 職員数
    216人
  • 販売品取扱高
    53億5千万円
  • 購買品取扱高
    20億3千万円
  • 貯金残高
    802億8千万円
  • 長期共済保有高
    1735億3千万円
  • 主な農産物
    米、麦、大豆、キュウリ、イチゴ、かんきつ、栗、ユズ、酪農、肉用牛

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