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畜産総合対策部

第5回和牛甲子園をオンラインで開催

総合評価部門の最優秀賞は愛知県立渥美農業高校が初受賞

 全農は1月21日、第5回となる和牛甲子園をオンライン形式で行いました。総合評価部門の最優秀賞には愛知県立渥美農業高校が輝きました。


 和牛を飼育する全国の高校生〝高校牛児(こうこうぎゅうじ)〟たちが、日々の飼育管理の取り組みや育てた牛の肉質を競う本大会には、今回過去最多の35校が出場し、50頭の和牛が出品されました。

 和牛甲子園は(1)将来の担い手への支援・就農意欲の向上(2)将来の担い手のネットワーク創出・飼育技術の向上─を目的とし、日々の飼育管理の取り組みについて発表する「取組評価部門」と、育てた牛の肉質を競う「枝肉評価部門」があり、それぞれの部門と合計した総合評価で競います。

 取組評価部門は、栄養価の高い酒米ぬかを給餌し、科学的検証も取り入れ、和牛の短期飼育への挑戦を発表した広島県立西条農業高校が最優秀賞を受賞しました。枝肉評価部門は、圧倒的な肉量感でプロ顔負けの枝肉だと審査委員から評価された鹿児島県立曽於高校が最優秀賞を受賞しました。

 総合評価部門では、取組評価で「持続可能な和牛生産」をテーマに、JGAP認証取得や休耕田での自給飼料生産などの取り組みを分かりやすく発表し、枝肉評価では、ロースの形が大きく、モモまで脂肪交雑がしっかりと入った枝肉が高く評価され、両部門で優秀賞を獲得した愛知県立渥美高校が最優秀賞を受賞しました。受賞時のインタビューでは「総合優勝を取れるなんて夢にも思っていなかったので大変うれしい。牛に愛情を込めて楽しんで育ててきた。来年は各部門の最優秀賞を目指したい」と涙ながらに喜びを語ってくれました。

 本大会は、多くのメディアから注目され、参加校同士の交流機会や各地域で参加校への応援が年々広がっていることに加え、本大会の記事を読んで高校牛児になりたいと農業高校の門をたたく生徒が出てきていることなど、大会設立の目的が徐々に浸透してきています。これからも、全農は大会運営を通じて、全国で頑張る〝高校牛児〟を応援していきます。

過去最多の35校が出場しオンライン形式で行われた

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