地域との交流・つながり深めて ブランド米を観光資源に活用も
JAかみつがは、栃木県北西部に位置する日光市・鹿沼市・栃木市の一部(西方町)を管内とし、その広さは県内JAでは最大となっています。北部には日光連山、西部には横根高原、南部・東部は平たん地が広がり、緑豊かな水田、畑作地帯を形成しています。管内では米をはじめイチゴ・ニラ・トマトなどの園芸作物や菊・ユリ・リンドウなどの花き、梨などの果実、牛や豚などの畜産も盛んです。
積極的に組合員訪問 地元農産物を給食に
JAかみつがでは、交流や対話を重視し、組合員や地域とのつながりを深めています。
2025年度から、常勤役員だけで行っていた組合員への訪問活動を非常勤理事も行うことで、さらなる組合員との対話・意思反映を行っています。
また、地元の農産物を学校給食へ贈呈するなど、地域貢献・食育事業にも力を入れています。時には組合長自らが給食に参加し、児童との交流を図っています。

行政と米の販路を拡大 観光客や贈答品向けも
JAかみつがが誇る注目のブランド米が「しゃりまんてん」です。日光市内で生産された「コシヒカリ」の1等米の中でも食味が上位のものを厳選して精米された特別な「コシヒカリ」です。
23年9月には、日光市の針貝低温倉庫に専用の精米施設を新設しました。品質の安定化と効率的な生産が実現し、今後は観光ホテルやネット販売など、販路の拡大が期待されています。
日光市との連携により、地域農業の価値向上と観光資源としての活用も視野に入れています。日光市が観光地であることを生かし、24年1月から「おみくじ付き2合キューブ」の発売を開始し、観光客向けのお土産や贈答品としても注目を集めています。さらに同年9月には、海外客も多い東京・浅草のホテルまで東武鉄道特急で輸送する取り組みも開始し、都内や海外客に対するPRも展開しています。
新規需要や観光業などのニーズに対応しながら、日光産米のブランド化を着実に進め、市内の米生産の維持継続と稲作農家のモチベーション向上につなげています。


JAかみつが(栃木県)

概要 | 2025年2月28日現在 |
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正組合員数 | 9027人 |
准組合員数 | 7085人 |
職員数 | 307人 |
販売品取扱高 | 95億4千万円 |
購買品取扱高 | 43億7千万円 |
貯金残高 | 1475億8千万円 |
長期共済保有高 | 3341億3千万円 |
主な農畜産物 |
米、イチゴ、ニラ、トマト、花き、梨、肉牛、養豚 |