JAズームイン

地域農業活性化・農産物の価値高め、地域の魅力発信

2025.12.01
JAちちぶ (埼玉県)

 JAちちぶは埼玉県西北部に位置し、県面積の4分の1にわたる中山間地域を管内としています。地域に根付く多くの祭りが農業や物流と結びつき、管内最大の祭りである「秩父夜祭」も、伝統産業である養蚕業と深く関わっています。

地域農業の維持・発展・ブランド野菜の有利販売と産地強化に注力

 JAでは、荒川のきれいな水と昼夜の寒暖差を生かした地域農業の維持・発展のため、主にブランド野菜の有利販売と産地強化に力を入れています。中でも秩父地域産ブランドの「秩父きゅうり」は人気があり、おいしさは市場関係者から「他産地と比べられない」と評価を得ています。

半促成栽培のキュウリ

地域農業の活性化と農業所得の増大を目指して

 生産出荷を行う園芸部会と連携し、有機質肥料を用いた土作りや栽培管理指導を徹底することで、良食味の追求をはじめ、生産者の栽培技術や生産性、品質の向上を図っています。

 また、伝統野菜のしゃくし菜の契約栽培と、JAで加工した「ちちぶ菜漬」の販売推進により、地域農業の活性化と農業所得の増大に努めています。

伝統野菜の「しゃくし菜」

観光業と連携し農産物の価値を高め、地域の魅力発信

 秩父地域は都心からのアクセスが良く、有名ブランドのイチゴやブドウなどを楽しめる観光農園が多いことから、人気の観光地の一つです。特に、県育成品種イチゴ「あまりん」や「かおりん」をはじめ、地域オリジナル品種のブドウ「ちちぶ 山ルビー」を求めて、多くの観光客が観光農園やJA直売所に訪れます。

 観光農業のさらなる認知度向上を目指して、JAは秩父観光農林業協会と連携し、県内外でのPR活動に努めています。SL車内やサービスエリアなどで特産品のPRを継続して行うことで、農業と観光の結び付き強化を推進しています。

 JAは地域農業の活性化と、四季折々の観光名所が楽しめるよう、農産物の価値を高め、地域の魅力発信の取り組みを続けます。

ブドウの収穫体験(ちちぶ 山ルビー)
特産品の「あまりん」
概要
2025年3月31日現在
  • 正組合員数
    7273人
  • 准組合員数
    7252人
  • 職員数
    143人
  • 販売品取扱高
    13億6千万円
  • 購買品取扱高
    43億4千万円
  • 貯金残高
    1107億9千万円
  • 長期共済保有高
    2359億2千万円
  • 主な農産物
    キュウリ、ナス、イチゴ、ブドウ、柿、カボス、肉・乳牛、コンニャク、養蚕

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