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鳥取県
JA鳥取いなば

いかり原牛舎が完成 畜産農家に貸し出し

 JA鳥取いなばは鳥取県東部に位置し、管内は山間地から沿岸の砂丘地まで広がり、豊富な水量の千代川水系が鳥取平野の田畑を潤す、緑が多い地域 です。

自動飼料搬送機が設置された牛舎内部
稼働した「いかり原牛舎」の肥育牛舎

 

県内初の牛舎貸し出し 農家の規模拡大後押し

牛舎の完成を祝いテープカットする谷口節次組合長(左から3人目)と平井伸治知事(同4人目)、入居する生産者ら

 JA鳥取いなばは、肉質の優れた「白鵬85の3」や「百合白清2」など優秀な種雄牛を活用し、和牛生産に取り組んでいます。「因幡和牛」の新たな生産拠点として、鳥取市青谷町に「いかり原牛舎」を建設し、畜産農家へ貸し出す事業を始めました。畜産クラスター事業で整備し、JAが牛舎を貸し付ける方式は県内初となります。

 畜産農家にとって規模拡大は、土地の確保や牛舎の建設費用が大きな負担で、臭気など周辺地域への配慮も必要なため難しいのが現状です。その課題を、JAが土地確保や牛舎を建設し、リースすることで解消できました。

 施設は、敷地面積1万1918平方㍍の広大な土地に、約100頭を収容できる肥育牛舎を4棟、堆肥舎4棟を整備しました。牛舎には、タイマーによって定量の飼料を供給する「自動飼料搬送機」などの最新設備も備えています。

 入居した3人の生産者は、新しい牛舎で日本一のブランド和牛を生産すると意気込んでいます。

和牛全共の勢いに乗りブランド力強化さらに

 昨年9月、宮城県で開催された「全国和牛能力共進会」で、鳥取県は花の7区といわれる「総合評価群」で肉質1位の快挙を成し遂げ、総合5位の成績を収めました。この勢いに乗り、牛舎を活用して「因幡和牛」の生産増大を図り、ブランド力強化に力を入れていきます。同時に、若手担い手の育成、規模拡大を目指す畜産農家の後押しに取り組み、生産基盤の強化や所得向上など、管内の畜産振興につなげていきます。

JA鳥取いなば(鳥取県)
概要 平成30年1月31日現在
正組合員数 1万6067人
准組合員数 1万6805人
職員数 413人
販売品取扱高 79億3千万円
購買品取扱高 87億6千万円
貯金残高 1706億4千万円
長期共済保有高 7118億6千万円
主な農畜産物 水稲、ラッキョウ、白ネギ、梨、柿、因幡和牛

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