JAズームイン
JAべっぷ日出 (大分県)
2025年8月25日(vol.1119)
利用に応じて直売所クーポン ミカン振興へ担い手スクール
大分県の東海岸中央部に位置するJAべっぷ日出(ひじ)は、2010年9月に旧JA別府市と旧JA日出町が合併して誕生しました。
ランクが上がればクーポン金額も高く
別府市と日出町にあるJA直売所「ふれあい市場旬の館」では、JA各事業の利用状況に応じてランク付けを行い、それに基づいて算出された金額のクーポン券付きセール案内はがきを毎月1回郵送しています。
ランクの判定は、独自開発の名寄せシステムで集計されたデータを基に、信用・共済・購買など各事業の取引内容をポイントに換算し、その合計ポイント数に応じて「スタート」から「プラチナ」までの6段階に振り分けられます。
取引内容が多いほどランクが上がり、クーポンの金額も高くなるため、さまざまな事業の利用率向上につながっています。

町とスクール開校 1期生が就農へ
日出町はかんきつ栽培が盛んで、約30年前はハウスミカン生産者が50人、生産量が約700tありましたが、高齢化や燃油価格の高騰などの影響から激減しています。
こうした状況を受け、23年度に日出町と連携しハウスミカンのファーマーズスクールを開校しました。1期生として2人が受講し、今年3月に2年間の研修期間を終えました。現在は日出町内にある農地を整備中で、完了しだいハウスミカンや露地ミカンなどのかんきつ栽培をスタートする予定です。

金融移動店舗車で利便性の確保も
日出地区の金融店舗の統廃合に伴い、20年8月から金融サービス機能を備えた移動店舗車「SUNSUN」の運行を始めました。現在日出町の2地区で週2日ずつ運行しています。遠隔地の高齢者を中心とした組合員や利用者の利便性を確保するだけでなく、広域災害時の臨時的な窓口としても活用が期待されています。
移動店舗車を通じて、地域とのつながりを大切にしながら、今後もお客さまにより一層の「便利」と「安心」をお届けしていきます。

JAべっぷ日出(大分県)

概要 | 2025年3月31日現在 |
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正組合員数(団体含む) | 2316人 |
准組合員数(団体含む) | 1万4322人 |
職員数 | 134人 |
販売品取扱高 | 13億6千万円 |
購買品取扱高 | 5億1千万円 |
貯金残高 | 970億1千万円 |
長期共済保有高 | 1991億5千万円 |
主な農畜産物 | ギンナン、かんきつ、梨 |